13話 GATEKEEPER【処刑人】
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私の子どもたちを可愛がってあげる事の何がいけないの?』
『恩恵は無償じゃねぇ。修行の末に与えられるべきなんだよ……お前のやっていることは甘やかしにすぎん。愛情などではない!!』
『ふん……!』プンスカ
ハイパーロードAの瞳が金色から赤に変わる。
『あーはいはい!!全部私が悪いんですよーだ!!』
『おう、よくわかってるじゃねぇか。』
『……は?』
俺の期待していたのとは異なる反応に彼女はヒステリック気味に怒り出す。
『どうしてそうなるの!!今のは明らかに僕が悪かったって言う展開でしょーが!!』
『知らねーわそんなの。てか僕なんて一人称じゃねーし。』
『はぁ……ほんと、こんな乱暴な男が夫だなんて私は何て不幸なの???』
『クソめんどくさいな、このヤンデレ女神。』
『あーひどい!!子どもにも言われたことないのに!!』
『そりゃお前が洗脳してるからだろうに。』
『洗脳……ふーん。』
急に冷静になった彼女の瞳の色が琥珀色へと変わる。
『洗脳なんて人聞きの悪い。そっちこそ、私を洗脳してるのに。』
『はぁ?』
『私を力ずくで押さえつけて……したのに。あんなの受け入れるなんて私だけよ?』
『それは……てか話を逸らしてんじゃねぇ。』
もはや怒りも冷めて、呆れと面倒くささが優位に立った俺は彼女に説教するのをやめた。
『ま、いいだろう。どのみちお前の甘やかしで堕落するのはアイツらだ。世界が堕落すればリセットする。その時泣くことになるのはお前と我が子たちだ。俺には関係ない話だ。』
『あの子たちは絶対に守る……これ以上悲しませないわ。』
『????さ、そろそろ第一の審判だ。しっかりと吟味しようじゃねぇか。』
俺は彼女から奪った青いデカWRBを……開く。
【ワンダーオールマイティ!】
?????※?????
ライブ会場にて……
「よーし、運び終わったかな。」
「よっしゃぁ!!!」
「何喜んでんだよ……」
初ライブのため可可お手製のグッズを運び込んだ速人と那由多。運び終えたところで突如として奇声を上げた那由多に速人は軽蔑の目を向ける。
「だって俺は……俺はなぁ!!このグッズを作る雑用として???試練を乗り越えたんだよ!!」
「語彙力皆無で意味が全く伝わらんが、なんとなくお前のヴィジョンは伝わってきた。」
速人の左目が彼の語彙力を補う……これはよくある事だ。その補足が彼の語彙力向上を妨げているのかもしれないが。
ともあれ、これにてライブの準備は整った。あとは……
「歌えるといいな。」
「バカ……歌わなきゃ俺が腹を切る。」
「冗談に聞こえるガチ話やめろよ……」
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