13話 GATEKEEPER【処刑人】
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「速人くん……大丈夫かなぁ。」
嵐千砂都は1人、公園のベンチに座って物思いに耽る。
かのんの歌についても気になるが、それ以前に彼女は速人の心を案じていた。
『どうしたの?ちぃちゃん♪』
「えっ!?!?」
千砂都の後ろに現れた女性……プリズムのように輝く髪の女性。前に千砂都が会った時とは違い、左側頭部を6の形に結っている。
どう考えても怪しさが半端ないが、神秘的なオーラがそれを全て打ち消してくれる。
「あの時の……」
『1人で寂しく座ってるから声かけたの。』
「あはは。まぁ、ちょっと友達が心配で???」
愛想笑いと共に話をぼかして、お婆……お姉さんに話す千砂都。
しかし彼女はそれを易々とは信じなかった。
『本当に友情だけの関係なの?』
「えっ?」
『あなた、恋してるでしょ〜?』
「なっっっっ//////」
図星を突かれ、一気に赤面する千砂都。
「な、なんで、そんなこと……!?」
『これでも陰ながらあなた達のこと見てきたんだから。私にはオミトーシよ?』
「見てきた…?」
『ええ。やっぱりあの子は女誑しなのね……あの人に似て。』
「あの人って???」
不思議にも次々と疑問が湧いてくるのに、質問しようという気にすらならない???ただただ一方的に自らの心を語ってしまう千砂都。
むしろこの女性がそうさせているかのよう……
『いつまでもあの子と距離置いちゃダメよ?今こそ1番近くに行くべき……さもないと、かのんちゃんに取られちゃうわよ?』
「!!!」
沈みかけの太陽が目を眩ませる。
次の瞬間には??
「いなくなった……」
〜〜〜〜〜〜
そして???その数時間後。
ガシャン!!
ブロック塀に窪みができるほどの強い力で壁ドンする???俺。
相手は言うまでもなく???ハイパーロードAだ。
『あら、壁ドンなんて古いわね〜♪』
「ふざけんな……お前、『俺の忠告を無視したみてーだなぁ。』
俺の低く、威厳あるエコーがかった声が夜の公園に響く。エコーがかった声は神モード(仮)になった証拠。
衣装は黒いタキシードから漆黒の袈裟へと変わる。
それを側で見た双子のセフィオスとグリフォスが縮こまって震えている。
「「お父さまこわいこわい???」」
『言われてるよまーくん♪』
『とぼけあがって……!』
俺は壁から手を離し、彼女にイラつきながらも事の大きさを述べる。
『何度も言うが、お前の愛は度が過ぎる。【人間を超越してしまった】俺たちが易々と一人の人間に関わることはあってはならない???そう言ったはずだが?』
『いいじゃないの。
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