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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
新たな力
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教わった"水中海嵐舞"と天海が書いてくれた書物から得た"雲竜水"。これを合わせてなおかつ天空魔法を合わせた新しい技。
指を立てることで魔力を押し出しながらそれを敵へと押し付けるようにぶつけることで最大限のパワーを一点に集中させることができたその一撃は、相性最悪であるはずの木神竜の守護神の腹部を貫いたのだった。

「バカな・・・この我が・・・」

身体を貫かれたアルドロンは悲痛の叫びを上げながら、自身が見下し続けていた存在に破れた事実を受け入れられないのか、狂気の表情を浮かべている。

「あんなガキの・・・ーーーに・・・」

徐々に小さくなっていくその言葉を聞き取ることはできなかったが、アルドロンは何かを言い残しながら崩れていく。それと時を同じくして、彼の本体の腹の中と思われるこの場所も崩れていた。

















第三者side

アルドロンから吹き上がる水と風の魔力。それからほどなくしてその場に伏せる巨大なドラゴンを上から見ていたその男は笑っていた。

「手助けがあったとはいえ、アルドロンに勝つとは。やっぱりこいつは面白い」

水色の髪に白のメッシュが入っているその男は泉に広がるその光景を見ながらそんなことを言っている。

「君も彼と戦いたいと思ってるのかい?」

そんな彼は後ろに立っている男へと声をかける。大きなあくびをしていた水色の長い髪をした彼は目元を擦りながら返事をした。

「やれるに越したことはないけど、別にいいかな。俺はもうそいつらにそこまでの興味はないよ」
「ふーん、そうなんだ」

信じられないといった様子の人物は動かなくなった巨大なドラゴンの上で、桜髪の青年に助けられている少年を見ると安堵したような息を漏らす。

「てっきり仕掛けるのかと思ってたけど、そうじゃないんだな」
「あぁ。まだ彼に会うには早すぎる」

地上の様子を見て満足したのか、立ち上がり泉に背を向けた彼は男の方へと歩いていく。それを受け、水髪の人物は大きな伸びをしながら彼を見送る。

「そういえば、アンクセラムとよく会ってるみたいだけど、俺には声がかからないのかい?」

すれ違い様にそんな問いをぶつける人物。それを受けた彼はわざとらしく首を傾げてみせた。

「なんで?」
「いや・・・知らないならそれでいい」

それ以上の問いかけをしようとはせずにその場から去ろうとした男は再び歩みを始める。しかし、彼が一定の距離を離れたタイミングで男はわざとらしく笑いながら声をかけた。

「元ドラゴンのクセに女々しいねぇ、ハヤアキツ」
「!!」

その言葉が耳に入ると同時に振り返るが、それを言い放った人物はすでにそこにはいない。言い逃げされたことを腹立だしく
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