悪徳ベイビー
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極東に位置する島国──大東亜共和国。
今この国では、名称は戦闘実験第六十八番プログラム、通称プログラムと呼ばれる学生同士で殺し合う催し物が開催されていた。
表向きには国家防衛の研究とされているが、実態はプログラムの影響で国民に相互不信を植え付け、反逆を防ぐ為である。
────◇◇◇◇────
ここはとある県にある、慈恵館という名の孤児院。
静まりかえる夜中、その慈恵館に勤める初老の男性と、側に立つ現館長である成人女性と、少数の軍人達を引き連れた中年男が、館の玄関口で言い争っていた。
「そんな…どっ…どうしてあの子達がっ…」
「みっ認めませんっ!!」
「秋也君や慶時君にそんなっ…そんなことっ…」
「あたしが絶対にさせないっ!!」
澄んだ瞳から涙を流し、鋭い剣幕で抗議している女性の名は、安野良子。
歳は二十代後半。
身長は170cm台。
髪型は長い髪を短く纏めたハーフアップ。
顔の大きさは程よく、細く長い眉毛、二重で垂れ気味の澄んだ黒い瞳、小さく端正な鼻、潤った薄紅の唇、総じて美しい顔立ちと言える。
体型はくびれた魅力的な肉の付き方で、肌は白く瑞々しく張っており、程よい大きさの乳房や尻肉は、衣服の上越しでも肉感がしっかりと伝わってくる。
肩幅は狭く、肉付きの良い腕と先にある手は、滑らかな曲線でやはり瑞々しく張っている。血色の良い柔らかそうな手のひらと、細く長い指を持つ手は、思わず握り締めたくなる色気を放っていた。
上着は縦に線が入った単純な白いセーターで、下もまた素朴な赤いスカートを身に付けている。
脚は太股を晒しており、足首より下の部位は広く、大人の色気を纏っている。
足のサイズは27cmで、軽く短めの靴下とスニーカーを履いていた。
下着は安物のナイロン製のパンツやブラジャーであり、色は桃色。
勤務時はラフな格好をしている。
声は耳触りが良く、男を引き付ける甘く高い音質で、性行時にはさぞかし耽美的な艶かしい声に豹変することであろう。
秋也と慶時──七原秋也と国信慶時は、良子と共に慈恵館で育った男子中学生で、悲運にもプログラムに巻き込まれてしまった。
「良子っ!落ち着いて…」
怒りで興奮した様子の良子を落ち着かせる為、咄嗟に声がけするのは初老の男性である良子の父親。
歳は五十代前半。身長は175cm台。
顔は端正だが大分老け込み、皺が深く刻み込まれていた
垂れ目に黒縁のメガネを掛けている。
髪型は整えられた短髪。
体型はごく普通の男性といった所。
服装はカッチリとした白い制服に茶色のニットベスト。
下は灰色の長いズボンに安っぽいサンダルを履いている。
「……」
「うーんっ」
「よわったなァ…」
困り果てた様
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