お宝
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吹き込まれた!?」
「さあ?」
答えないディエンドへ、アマダムは語りかける。
「ディエンド。条件は二つ」
指を二本立てるアマダム。彼に振り向きながら、ディエンドはその答えを顎で促した。
「一つ。ディケイドを倒せ。そして二つ。ウィザードを倒せ。だ」
「いいだろう」
「海東!」
声をより尖らせるディケイド。
だが、ディエンドはそれを聞かない。その銃口は、これまで苦楽を共にしてきたディケイドに向けられていた。
「というわけだ。悪く思わないでくれたまえ。士」
発砲されるディエンドライバー。
ソードモードにしたライドブッカーでディエンドの攻撃を防いだディケイドは、大きく肩を落とす。
そして、しばらく無言でディエンドを見つめた後、ディケイドライバーで斬りかかっていった。
「嬉しいね、士。また君は、僕だけを見てくれている」
『アタックライド スラッシュ』
ディケイドはディエンドの軽口に答えることなく、カードをディケイドライバーに装填した。
ライドブッカーの刃が平行に増え、その威力を増す。一気にディエンドの体を切り裂いたそれは、一撃だけでは収まらない。起き上がりかけのディエンドを蹴り飛ばし、ディケイドのクレストマークが描かれたカードを取り出す。
「面倒だ。少し黙っていろ」
『ファイナルアタックライド』
容赦なくカードを差し込んだディケイド。
ディケイドはディエンドを___そしてその奥、祭壇に立つアマダムを睨んだ。
『ディ ディ ディ ディケイド』
ディケイドライバーを閉じ、その力を容赦なく発揮させた。
発生する、十枚のカード型のエネルギー。
だが。
「甘いよ士」
『ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディエンド』
いつの間に、カードをディエンドライバーに装填していたのだろうか。
ディエンドライバーを振るだけで、それはディケイドよりも一足先にその機能を発動した。
ディケイドがディメンションキックを発動し、十枚のカードのエネルギーが並び始めたころには、すでにディエンドのカード型のエネルギーがすでに道を完成させていた。
そして発射される、ディメンションシュート。
まだ数枚しか通過していないディケイドの攻撃を打ち砕くのに十分な威力のそれは、ディケイドのキックをディケイドごと破壊し、その姿を士に引き戻してしまう。
「さあ? まずは一つ。ディケイドを倒して見せたよ?」
「フン……」
アマダムは鼻を鳴らし、士に近づく。
そのまま士の襟を掴み上げた。
「ぐっ……」
「哀れよのう、ディケイド……あの時このわしをコケにしおって」
「フン……前に会った時にはそんな喋り方じゃなかっただろ? 自分のキャ
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