お宝
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のゆとりくらい、持ってもいいものじゃけんのう?」
そのままアマダムは、腕を振る。
すると、念動力に支えられた銃弾は、そのまま教会の座席に炸裂。一部の座席は、それで粉々に砕けていった。
ディエンドはそれに対してリアクションすることもなく、ディエンドライバーを撫でる。
「早く聖杯が欲しいんだ。どちらでもいい。早く出したまえ」
その言葉に、アマダムは眉を吊り上げる。「そうじゃの……」と考え込むような仕草に、コエムシが声を荒げた。
『おいアマダム! テメエ何勝手に話進めていやがる!? いいわけねえだろ!』
「悪いのう、コエムシ。余は、お主らに協力する義理はないのでな?」
『ルーラーとして召喚してんだぞ……!?』
「我のマスターはあくまで聖杯そのものであってお前ではない……失せろ」
アマダムはそう言って、ディエンドへ向けていた手をコエムシに当てる。
『ぐおッ!? な、何だ……!?」
すると、その手からまたしても念力が発生。風のように煽られ、コエムシの身体が吹き飛んで行った。
「ほう……」
「さて、ディエンド。私はルーラーのサーヴァント。他の参加者より、この聖杯戦争においては、聖杯に近い位置にいる」
アマダムはそう言いながら、ディエンドに歩み寄っていく。
「もし、お前が私に協力するというのならば、聖杯を貴様にくれてやることも考えなくはない」
「遠まわしな言い方だね。素直に僕に渡すと言いたまえ」
ディエンドは、またディエンドライバーをアマダムの手に押し当てる。
「無論、簡単に渡すわけにはいかん。私の要求は……分かるか?」
「参加者の始末かい? 楽勝だね」
ディエンドはそう言いながら、ディエンドライバーを叩く。
すると。
ガチャン、と音を立てて教会の扉が開く。
「海東!」
現れたのは、門矢士。
見慣れたスーツ姿に、ディエンドは内心躍らせた。
「やあ、士」
「ディケイド………!」
現れた乱入者に、アマダムは苦々しい顔を浮かべた。
ディエンドを、そしてアマダムを認識した士は、一気に顔を強張らせる。
「お前は……!」
「久しぶりだのうディケイド。お前たちにやられた恨み、忘れずにおけるか……」
憎々しい表情で士を睨む。
すると、士は手慣れた手つきでディケイドライバーを取り出し、腰に装着する。両手でディケイドライバーを開き、そのカードを取り出す。
「変身!」
『カメンライド ディケイド』
即座に変身したディケイドは、ライドブッカーでアマダムに斬りかかる。
だが、その足は、地面に被弾する弾丸によって止められる。
ディエンドが、ディケイドを妨害していたのだ。
「海東! アマダムに何を
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