第二十九章
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「これがオルフェノクっていうのか」
「そうだ。あんた達が今まで何とやり合ってきたのかわからねえが多分勝手が違うからな。注意しろよ」
「わかった、何はともあれ助太刀するぜ」
「よし。これでかなりこっちが有利になったな」
草加は今の状況を見て述べる。
「これで奴等のところへ行ける」
「ああ」
三原がそれに頷く。
「行くか乾、草加」
「よし」
「じゃあこれだ」
乾と草加はそれを受けてジェットスライガーを呼ぶ。彼等のところへ来る前にライオトルーパー達を吹き飛ばしていく。そうして三人の前にそれぞれ来た。
「これで風穴を開ける」
乾はそれに乗って述べた。
「そのままあいつ等のところに行くぞ」
「ここは俺達に任せろ」
五代が彼に声をかける。
「いいな」
「ああ、じゃあ頼むぞ」
「よし、行くぞ草加、三原」
乾はその言葉を受けて草加と三原に顔を向けてきた。そして言う。
「言われなくてもわかってるさ」
「このジェットスライガーなら」
三機のジェットスライガーが発進する。ミサイルを派手に放った後で突き進む。ライオトルーパー達は為す術もなく吹き飛ばされそこに道ができる。後を海堂と長田、津上、氷川、葦原が続く。しかしどういうわけか木村はそこに残った。
「君は行かないのか!?」
「ええ」
木村はオルフェノクの姿のままだった。その姿で五代に応える。そこに残りライオトルーパー達を倒していく。
「私はここで。戦います」
「そうか。俺もだ」
「貴方も」
「そうさ。皆の笑顔の為に」
それが五代の戦う理由だ。今それをはっきりと述べた。
「戦う。だから今も」
「貴方は。いい人ですね」
木村は彼のその言葉を聞いて言った。
「その心は強さと共にあります」
「有り難う」
サムズアップをする。すると木村も少し戸惑ってからそれに同じサムズアップで返してきた。互いに表情はわからないが気配は笑っていた。
「おい蓮」
城戸がそんな二人を見て秋山に声をかけた。
「俺達もな。やるか」
「やるなら御前だけにするんだな」
秋山はクールにそう返す。
「俺は俺でやらせてもらう」
「ちぇっ、そうかよ」
そんな彼の言葉を聞いてふてくされたように述べる。
「全くよお。まあいいさ」
「ああ、君」
一條が彼に声をかけてきた。
「はい?」
「軽はずみには注意するようにな。怪我をしてからじゃ遅いからな」
「ちぇっ、俺は信用ないんだな」
その言葉を聞いて少し肩を落とした。
「全くよお」
「つべこべ言わずに戦うんだな」
そこに北岡の派手な砲撃が来た。
「うわっ!」
「さもないと怪我をする」
「御前俺まで巻き添えにしようってのかよ!」
「そんなこと言ってる暇があったら手を動かせ」
芝浦は目の
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