第二十九章
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前の敵を屠っていく。ゲーム感覚で戦っているようだ。その動きには何処か遊びの感覚がある。
「邪魔だ。どけ」
浅倉は城戸をどかして半ば無差別にライオトルーパーを倒す。
「うろうろされるとイライラする」
「何だ、こんなのもライダーかよ」
「生きる為にこっちも必死なんだよ!」
佐野はインペラーの群れを引き連れて戦術的に倒す。それは何処か北條のそれに似ている。後ろでは高見沢が姿を消しながら巧みに敵を倒していく。
「個々は強くない」
「そうですね。しかし倒せば倒す程こちらの力になるのはいいことです」
須藤は倒した敵を時折ボルキャンサーに捕食させている。そうして己の力を高めていた。
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