278 敵の世界の長との再戦
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めつけてやろう」
レーニンの攻撃が激しくなった。
(だめだ、前に進めん・・・!!)
「ほう、どうやらもっといい餌が来てくれたようだ」
「は?」
その時、岩石が飛んできた。レーニンは武装の能力で弾こうとするが防ぎきれず、右肩に当てられた。
「もしかして・・・」
「大野くうん!?」
冬田は嬉々として西側を向いた。そこには杖の所有者・山田かよ子や大野けんいち、まる子ことさくらももこ、ブー太郎こと富田太郎などで構成された藤木救出班が駆けつけていた。
「よう、お前ら」
「杉山!」
「す、杉山君・・・!!」
杖の所有者は好きな男子に再会できたが共に知り合いの高校生と戦う事で食い止めねばという複雑な気持ちだった。
「やっと会えたね、杉山君・・・!!」
かよ子は杉山とは遠隔で幾度か会話しているが、本人と直接会うのは初めてだった。だが、見聞の能力を持っていないかよ子でも戦争主義の世界の長と合体した杉山には少し怯えそうになった。
藤木が去った後の部屋。りえは一人だけになった部屋にただ佇んでいた。
(藤木君を傷つけちゃったかしら・・・?でもっ、私は本当の事を言ったわっ、それでも藤木君が元の世界に戻りたいって思わせなきゃっ・・・!!)
その時、戸が開いた。
「藤木君っ・・・?」
しかし、入って来たのは藤木ではなく、妲己だった。
「安藤りえ嬢、お前は婿である藤木茂を泣かせたそうね」
「う・・・」
「お前はあの婿が気に入らないのか?祝言を挙げたというのに」
「そ、それは・・・」
(まずいわっ、既にバレたのねっ・・・!!)
りえは焦る。このままでは自分の命が消されてしまうと。
「それなら嫁は他の者に変えよう。もうお前は用済みだ」
その時、爆発音が響いた。
「な、何だ!?」
妲己もりえも何事かと思う。りえは窓を見た。
「あれはっ・・・!!」
りえはあるものを確認した。それには見覚えがあった。あれはアイヌの神、カムイである。
(ありさん達が来てくれたのねっ!)
りえは救援で希望が見えると思うのだった。
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