第十五話 道教の神々その十一
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「宗教やイデオロギーよりも」
「統治システムやね」
「それで治めんとな」
「無駄な血が流れて」
「その宗教が支持を失ったりしたら」
「国をまとまるもんにもなれんで」
「それで終わりや」
統治、その為に弾圧を行い血も流してもというのだ。
「もうな」
「そうなるね」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「統治システムはおかしいとか古いとか思ったらな」
「そこで変えられるし」
「柔軟性もあるけどな」
「宗教はそうはいかんから」
「やっぱりな」
「治めるならシステムやね」
「それや、それで宗教はな」
中里はさらに話した。
「やっぱりな」
「自由やね」
「カルトに警戒して」
「宗教同士で争わん様にする」
「そうすることや、政教分離でもな」
それでもというのだ。
「争いはな」
「禁物やし」
「そこから内戦に至ればな」
その場合はというと。
「ほんまな」
「目も当てられんし」
「宗教団体同士の争いはな」
それはというのだ。
「防ぐ」
「そやね」
綾乃もそれはと頷いた。
「内戦は絶対に起こしたらあかん」
「そやからそうしたことはな」
「裂ける様にせんとね」
「ああ、それも政や」
まさにとだ、中里は言った。
「その考えでな」
「やっていこうな」
「ほなな、しかしこの塔に入っても」
中里は今度はしみじみとした口調で述べた。
「学ぶことはな」
「多いわ、それもかなり」
「それを実感するな」
「この塔はまだまだ先があるけど」
それでもと言うのだった。
「これからもやね」
「沢山のことが学べるな」
「そやね、踏破したら」
その時はというと。
「もうかなりのもんをな」
「得られてな」
「学んでるな」
「そうなってるね」
「ああ、ほなこれからもな」
「先に進んでいこうな」
「一階一階進んでいって」
そうしてというのだ。
「神霊さん達も倒して」
「そのうえで」
「先にやね」
「進んでいこうな」
こうした話をしつつだった。
一行はさらに先に進んでいった、塔はまだまだ先だがそれでもだった。
一行の目は死んでいなかった、むしろ活き活きとして様々なことを考え語り合いながら先に進んでいっていた。
第十五話 完
2023・2・22
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