暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第七十五話 合宿最後の日その十三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「世の中には」
「そんなに日本嫌いだったら出て行けばいいのに」
「大嫌いな日本からね」
「何故かそうしないわよね」
「そうした人ってね」
「それが不思議よ」
「そうよね」
 かな恵もそれはと応えた。
「何でかそんな人いるけれど」
「もう日本の全てが嫌いでね」
「日本人まで嫌いか」
「自分が生まれた国好きなのってあれでしょ」 
 ウェールズの娘は言った。
「家族が好きなのとね」
「同じよね」
「もうごく自然に持っている」
「そんなものよね」
「相当極悪な親でないとね」
 そうでない限りはというのだ。
「普通嫌わないでしょ」
「家族はね」
「別に日本そこまで酷くないでしょ」
「むしろ酷いのは北朝鮮よね」
「それで北朝鮮が好きっていうのは」 
 日本は嫌いでというのだ。
「相当馬鹿かおかしいか」
「どっちかよね」
「そうとしか思えないわ」
「私もよ」
 かな恵もそれはと応えた。
「自分の国好きなのはね」
「自然なものでね」
「普通は持ってるわね」
「そうよね」
「それを否定するのもね」
 かな恵は考える顔で言った。
「おかしいし」
「どうせ軍国主義とか戦前とかでしょ」
「言ってそうするのもね」
「いや、軍国主義でも北朝鮮はね」
「戦前の日本より遥かに酷いしね」 
 何しろ先軍政治とさえ標榜している、戦前の日本は北朝鮮程軍隊を優先させた政治を行っていた訳ではない。
「それに愛国教育もね」
「無茶苦茶でね」
「個人崇拝も酷いし」
「それだとね」
「日本の愛国心をとやかく言うなら」
 それならとだ、かな恵は言った。
「北朝鮮はいいのかで」
「戦前の日本より遥かに滅茶苦茶でね」
「その北朝鮮でも愛国教育しなくても」
「というかそうした教育ってどの国もしてるし」
 ウエールズの娘は何でもないといった調子で述べた、
「イギリスもそうでそれ以前に」
「自然に持つものだから」
「それを否定するのは」
 それはと言うのだった。
「おかしいわよ」
「そうよね」
「それでいて生まれた訳でもなくて」
「しかもあんなおかしい北朝鮮を支持するのは」
「世の中色々な人がいるにしても」
 そう言われるがというのだ。
「もう変態の中の変態ってね」
「言っていい位よね」
「巨人のやりたい放題だったあのオーナー好きなのは変態位だって言った人知ってるけれど」
 そもそもこのオーナーを北朝鮮の独裁者そのままだと言う者すらいる、少なくとも今の日本ではそうした独裁者は好まれない。
「あの国そしてあの将軍様を好きとか」
「巨人のオーナーも酷いけれど」
「あのオーナーも粛清とか世襲とか弾圧やってないでしょ」
「流石にね」
 かな恵もそれはと返した。
「してないわ」
「だ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ