第七十五話 合宿最後の日その十二
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「あれも維持費とかね」
「かかるわよね」
「私の国持ってるから」
「イギリスってそうだったわね」
「常任理事国はね」
国際連合のというのだ。
「全部ね」
「イギリス含めてね」
「アメリカも中国もロシアもフランスもね」
「全部持ってるわね」
「インドとかイスラエルは勝手にで」
「北朝鮮もね」
「それで持つとね」
核保有国の国民として言うのだった。
「管理のお金もね」
「かなりかかるのね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「あそこはね」
「核兵器の開発と製造と」
「管理にもね」
「お金使ってるのね」
「ミサイルと合わせてね」
核ミサイルである、即ち北朝鮮は核兵器とミサイルをセットで開発と製造それに配備と維持を行っているのだ。
「これってあそこの国の規模考えたら」
「大変よね」
「国民の人達餓えてるのに」
「ちなみに援助したら軍隊の方に回すのよ」
かな恵は過去にこの国がしたことを話した。
「これがね」
「国民の人達を食べさせるつもりないのね」
「どう見てもね」
「いや、そういうのにお金使うより」
莫大なそれをというのだ。
「私心から思うわ」
「国民を食べさせるのに使え」
「そうよ」
日本酒をさらに飲み最早泥酔寸前になっている状態でかな恵に言った。
「国民を何だって思ってるのよ」
「絶対に大事なのは将軍様の体制だから」
「それを守る為に国民は犠牲になれ」
「餓えて死んでればいいってね」
その様にというのだ。
「心からよ」
「思ってるのね」
「そうなのよ、これが」
かな恵も泥酔寸前の状態で答えた。
「あの国は」
「救い様がないわね」
「それでその国が好きで」
「日本は駄目ね」
「変態みたいな好みだけれど」
「まだ巨人応援する方がまし?」
邪悪を極めたこのチームをとだ、かな恵に言った。
「まだ」
「巨人も極悪非道だけれどね」
それを極めているがとだ、かな恵は言った。
「けれど誰も餓えさせてないでしょ」
「野球で悪いことして世の中に害毒撒き散らしてるだけでね」
そして戦後日本を巨人至上主義というこの上なくおぞましい思想で汚染しきってきた、それが巨人である。
「餓えさせてはないからね」
「誰もね」
「じゃあ巨人応援する方がね」
「あの国好きでね」
「日本を嫌うよりは」
「ましだと思うわ」
「そうよね」
かな恵に考える顔で言葉を返した。
「中には作家さんでね」
「ああ、そうした人いるわよね」
「物凄く日本が嫌いでね」
「かく本日本への批判じゃなくてね」
かな恵は否定そのものの口調で言った。
「悪口で」
「もうそればかりで南沙ウtも書く様な」
「そんな人いるわね」
そうした人物で北朝鮮を
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