羽根
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再度突進する。しかし、避けたはずの竜巻が巨大化してきたではないか。
「うわあああああ!!」
予想外の動きに対処できずに飲み込まれる。しかし所詮は葉っぱ。天空魔法で吹き飛ばせばなんてことはない。
そう思い風を起こしてそれを吹き飛ばすと、そのタイミングをアルドロンは狙っていたのか距離を詰めてきており、腹部へと強烈な拳を受ける。
「がはっ・・・」
思わず咳き込みそうになったがそれをグッと堪えて敵の姿を確認する。アルドロンはこちらの反応を伺っているようで次の攻撃を仕掛けてきていない。それならばと彼を飛び越え背後へと回り、足に魔力を纏わせる。
「竜魔の鉤爪!!」
魔力を纏った蹴りを放つがそれをアルドロンはガードする。そのまま左フックや右ストレートを連続で繰り出すが、その全てが防がれてしまう。
「体術なら我に勝てるとでも思ったか?貴様の攻撃など我には当たーーー」
相当下に見られているようでアルドロンは悠長にそんなことを口走っていたが、それは突然訪れた。ガードをしていたはずのアルドロンの右腕が下がり、拳が顔面へとヒットした。
「当たるじゃん!!」
俺の力を吸収しようとして、別属性が混じっていたからダメージを受けた最初とは違う。確実にアルドロンへ俺の一撃が入った。しかもただでさえ遅くなっている動きがここにきてさらに遅くなっている。
「これは・・・外で何かが起きている!?」
アルドロンすら何か異常が事態になっていることはわかっているようで動きを止め、外の様子を見ているみたい。その無防備な姿を見逃さずにいこうと動こうとしたところ、立っていられないほどの震動が訪れる。
「なんだ!?」
その場に膝をつき動くに動けない。まさか外でこのアルドロンの本体に攻撃をしている人がいるのか?誰が一体そんなことを・・・
「なるほど、人間よ・・・神の怒りを所望か。ならば"剣戟森森"を見せてやろう」
ニヤリと不敵な笑みを見せるアルドロン。彼は身体の前で腕を構えると、魔力を次第に高めていく。
「剣戟森森」
そう言った途端、俺たちを囲っている周囲の木々から槍のようなものが生え出てくる。
「なんだ!?これ!?」
四方八方から出てくる木の槍。それは俺の方へと向けられているのは火を見るよりも明らかだ。
「ヤバい!!」
目を全開にしてその動きに注視する。俺目掛けて一斉に放たれたそれを後方へとジャンプして避けるが・・・
「いっ!!」
着地した先にも槍が生え出ており痛みでバランスを崩す。ただ、すでに攻撃は放たれているためすぐに起き上がり水の壁を周囲へと形成する。
「水竜の球体!!」
全方向からの攻撃を防ぐために球体にしてみたが、槍の雨はそ
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