羽根
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にも飽きた頃だ。アルドロンが目覚めたからにはこの大地は崩れ去るだろう」
「そんなことはさせない」
五神竜はアクノロギアと同格の力を持つってエレフセリアさんが言ってた。そんな奴が暴れまわったら一年前の再来になってもおかしくない。
「うぬにできることはない」
その言葉の直後、足に抉られるような痛みが走る。それは先程受けたものと同じ、魔力の弾丸がかすったようだった。
「そんなバカな・・・俺が見えないなんて・・・」
そもそも相手は動いている気配すらないのに攻撃を放っている。そんなことがありえるのか?
「ここは本気で・・・」
さっきの天海の動きを見た時に目が使えるのはわかった。彼の言う通り精神的なもので使う度に痛みを感じているような気になっていたんだと思うけど、それが解消されてしまえばどうってことないはず。
「無駄なことを」
その瞬間、アルドロンの中の魔力の動きがわずかに見えた。それによって攻撃が来るとわかった俺はすぐに回避行動に出る。
「よし!!避けれた!!」
思い切り横っ飛びしたことによりなんとか攻撃が当たらずに済んだ。でも、それじゃあいけないことはわかってる。
「あいつをどうやって倒せばいいのか・・・」
魔力が練り上がるまでの速度もそれが放たれてからこちらに到達するまでの時間も全てが規格外。こちらが先に動いても相手の攻撃の方が先に俺へと当たるのは目に見えている。
「!!」
どう行動していけばよいのか考えていると、アルドロンの顔色が変わったことに気が付く。そしてその直後、彼の身体がわなわなと揺れていた。
「死の運命がやられただと・・・?こうしてはおれぬ」
そう言って再度攻撃を仕掛けてくるアルドロン。だが、その攻撃は先程よりも明らかに遅い。
「なんだ?魔力が少し下がった?」
なぜかわからないけどアルドロンの魔力が少し下がったように感じる。これなら攻撃に出ることもできるはず!!
「水竜の・・・咆哮!!」
そうと決まれば早速攻撃を仕掛けてみる。しかし、俺の放ったブレスをアルドロンは平然と受け止めていた。
「木に水など効くと思うかね?」
「!!」
そう言われて納得した。こいつは俺のことを力を得るために吸収すると言っていた。つまり俺の攻撃は無意味なもの。
「このままならね」
左腕から魔力を上げて黒い模様を肥大化させる。水だけでダメなら今度は風も合わせてやる。
「竜魔の翼撃!!」
「!?」
風と水が合わさった魔力の翼。これをアルドロンは先程と同様に受けようとしたが、今度はそれを受け止めきれずに体勢を崩している。
「風・・・いや、天空魔法か・・・ぐぬ!!」
どうやら水単体でなければ吸収することはできな
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