第七十三話 態度が少しその三十五
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「凄いそうですよ」
「寮より厳しいのね」
「僕寮のことは知らないですが」
「自宅生だから」
「はい、ですがそうらしいですね」
「やっぱり自衛隊は違うってことね」
私はつくづく思いました。
「あちらは」
「特に海の方は海軍の伝統を受け継いでいて」
「厳しいのね」
「江田島は兵学校ですしね」
「無茶苦茶厳しかったのよね」
「その伝統を今でもで」
受け継いでいてというのです。
「それで、みたいですね」
「とりわけ厳しいのね」
「何もかも」
「私では無理ね」
心から思いました。
「絶対に」
「僕なんか遥かにです」
新一君も言いました。
「無理ですよ」
「じゃあ自衛隊に入るつもりないのね」
「絶対に務まらないですから」
「だからなのね」
「自分でもそうわかっているので」
「そうかしら」
私は新一君を見て思いました。
「実は結構ね」
「務まります?」
「そうかも知れないわ」
「ううん、それでもです」
私に詰所に入りながら言ってきました。
「僕は入るつもりないです」
「自衛隊にはなのね」
「こっちにいたいですね」
「天理教になのね」
「はい、おみちに」
「だから教会長さんの資格も欲しいのね」
「先輩と一緒ですね」
私を見て言ってきました。
「そこは」
「私も教会長さんの資格が欲しいって言うのね」
「そうですよね」
「私の場合はね」
新一君に言いました。
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