第九十六話 お盆になりその十三
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「十代でもね」
「出るのね」
「そうよ、これは駄目だって言う奴は」
「すぐに顔に出て」
「もうね」
それこそというのだ。
「醜いとか卑しいとか」
「そうした顔立ちね」
「目の光なんてね」
それはというと。
「剣呑なね」
「そんな風になるのね」
「だからドキュンは悪い人相ばかりなのよ」
「ヤクザ屋さんも」
「そう、自称番長の元プロ野球選手だってね」
「あの人なんかいいサンプルよね」
「高校時代や西武時代は普通のお顔をしていたのに」
それがというのだ。
「巨人に入ってから」
「ヤクザ屋さんみたいになったわね」
「ぱっと見て」
その顔をというのだ。
「こんな人相悪かったのかって」
「思う位にね」
「悪いお顔にね」
「なったわね」
「あれこそね」
「生き方が出たってことね」
「最初はよかったのに」
その人相がというのだ。
「悪い生き方でね」
「ああなったのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「すぐにね」
「お顔に出て」
「ああなったのよ」
「どんどん酷くなって」
「警察にも捕まったのよ」
「酷いものね」
「私高校の時先生に言われたのよ」
愛は残念そうに咲に話した。
「あの人その先生が子供の頃スターだったってね」
「言われたの」
「そうね、あの人のお話を授業中にして」
「スターだったのが」
「ああなったのよ」
「犯罪者ね」
「ヤクザ屋さんみたいになってね」
そのうえでというのだ。
「ああなったことをね」
「残念になのね」
「言っていたのよ」
「スターがね」
「犯罪者よ、生き方がね」
「人相にも出て」
「ああなったのよ、あの人も酷いことをね」
そう言える行いをというのだ。
「してたしね」
「テレビの前でね、色々やってたわね」
「何これって言うね」
そう言っていい様なというのだ、咲も言った。
「そうだったわね」
「それでよ」
「ああなったのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「外見にそのまま出てたのよ」
「内面が」
「見てる人は何時かとんでもないことになるかもって思ってたらしいわ」
外見の変化からというのだ。
「それでね」
「実際にああなったのね」
「そうよ、それで餓鬼になると」
「外面にも出るのね」
「このことも覚えておいてね」
「そうしておくわね」
咲も頷いた、そうしてだった。
愛との会話を終えてから予習と復習をした、夏休みも宿題もしていつも通り勉学にも励んだのだった。
第九十六話 完
2023・1・23
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