第六百九十六話 肉だから合うその八
[8]前話 [2]次話
「言わなかったし」
「それでなんだ」
「お兄ちゃんが知らなくてもね」
それでもというのだ。
「不思議じゃないわよ」
「それで今言ったんだね」
「そう、夏はね」
この季節はというのだ。
「特にね」
「食べてるのね」
「そうなの」
実際にというのだ。
「これが」
「じゃあこれからも焼き肉の時はね」
「冷麺もなの」
「作るよ」
こうケイトに話した。
「そうするよ」
「じゃあ私が作るわ」
「ケイトがなんだ」
「冷麺の茹で具合は大事なのよ」
「こだわりがあるんだ」
「コシがあるのはいいけれど」
それでもというのだ。
「固い、茹で方が足りないと」
「それも駄目なんだ」
「その加減がね」
まさにそれがというのだ。
「難しいから」
「それでなんだ」
「私としてはね」
冷麺好きとしてはというのだ。
「そこになのよ」
「こだわりがあるんだ」
「そうなの、だからね」
「これから冷麺作るとなると」
「自分で作るわ」
自分のワインの残りを飲みつつ話した、既にその顔は真っ赤になっていて酔いがかなり回っていることは明らかである。
「今回もね」
「ああ、ケイトが茹でてたね」
「それでこの湯で具合でしょ」
「コツわかってるんだ」
「オーストラリア人はワイルドでもね」
その料理のスタイルはというのだ。
「ちゃんと味はね」
「わかってるよね」
「イギリス人とは違うのよ」
かつて宗主国だった彼等とは、というのだ。
「そこはね」
「だからイギリス人お料理駄目でしょ」
ルーシーがそこはと述べた。
「あそこはね」
「この場合のイギリスってあれだよね」
ベンはルーシーのその言葉に応えた。
「イングランドだよね」
「いや、四国全部よ」
「普通イギリスってイングランドだけれど」
この時代ではスコットランド、ウェールズは独立していて北アイルランドはアイルランドと合流していて完全に四国になっているのだ。
「四国共なんだ」
「何処もまずいから」
四国の料理全てがというのだ。
「だからね」
「今言ってるんだ」
「私食べたことないけれど」
四国の料理全てがそうである。
「けれどね」
「有名だからっていうんだ」
「スコットランドもウェールズもで」
「アイルランドもだね」
「噂聞いたら四国共ね」
まさにというのだ。
「何処もね」
「まずいんだ」
「あれでしょ、連合軍の人達も」
「イングランドだけでなくね」
「四国全部に進駐したわね」
「それで四国全部で言ったとね」
その様にとだ、ベンは答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ