第十五話 道教の神々その六
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「そこでや」
「色々なもんが破壊されて」
「その時に多くの技術も失われてや」
「悪影響凄かったし」
「後でキリスト教徒以外はってな」
「なったしね」
「当時のキリスト教はそうした体質やったからな」
異教そして異端を認めない、そうしたものだったというのだ。このことはローマ帝国の頃からであったのだ。
「それでな」
「そういうことになって」
「その後の十字軍とか異端審問とか」
「えげつないことの原因になるさかい」
「特定の宗教やイデオロギーをや」
そういったものをというのだ。
「国教とかにはな」
「せんことやね」
「そや、そうしたもんはな」
「基本的に認める」
「カルトでもない限りな」
「本来のローマ帝国やね」
綾乃は笑って述べた。
「つまりは」
「あらゆる宗教を認めてな」
「統治システムで統治してた」
「あれがな」
「一番ええね」
「それで僕等もな」
「近代国家の形式でやってるし」
「官僚システムを整えて」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「議会もあるし」
「地方の統治もしっかりとな」
「出来る様にしてるし」
「軍事のこともや」
こちらもというのだ。
「しっかりとな」
「コントロール出来る様にしてるし」
「宗教やイデオロギーで治めるんやなくて」
それでというのだ。
「システムや法律で統治する」
「それがええね」
「そうしたら弾圧とかもな」
「なくせるし」
「ええわ、しかしな」
「しかし?」
「僕等はそうした風に出来る状況やからな」
自分達はとだ、芥川は述べた。
「出来てるからな」
「ええんやね」
「統治システムを整えられるな」
そうしたというのだ。
「状況やからな」
「それも近代国家の」
「法もやしな」
「そう考えたら」
「そや」
それでというのだ。
「僕等はよかったわ」
「若しそうしたことが出来んかったら」
「それでも国家をまとめなあかん」
「そうなったら」
「宗教やイデオロギーに頼るしかないね」
「そやったわ」
まさにというのだ。
「その時は」
「そうしたノウハウ知ってたし」
「外の世界でな」
近代国家の統治システムに法律といったものについて学んでいたというのだ。
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