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第七十五話 合宿最後の日その六

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「暫くね」
「飲まないのね」
「そうして」
 そしてというのだ。
「身体休めるわ」
「そうしないと駄目よね」
「飲み過ぎはよくないから」
 何と言ってもというのだ。
「若くてもね」
「後でくるしね」
「肝臓とか壊したら」
 それこそというのだ。
「大変だから」
「飲み過ぎたらね」
「暫くはよ」
「飲まないことね」
「ええ、あの娘の言う通りよ」
 一華のというのだ。
「まさに」
「その通りよね」
「そこを間違えると」
「本当に危ないわね」
「だからよ」
 その為にというのだ。
「合宿終わったら」
「暫くはお茶か牛乳ね」
「そういうのを飲んで」
 そしてというのだ。
「身体を休めることよ」
「それがいいわね」
 かな恵も頷いた。
「身体のことを考えたら」
「若くてもね」
「無茶はね」
「したら後でよ」
「身体壊すからね」
「健康でないとね」
「やっぱりね」
 かな恵もそれはと言った。
「駄目よ」
「そう、何と言ってもね」
「健康第一なのよね」
「そうでしょ」
「若しよ」
 かな恵はここでこう言った。
「北朝鮮の将軍様みたいに」
「あの人見るからに不健康そうだしね」
「太り過ぎでね」
「そうよね」
「あそこまで太ってると」
 それならというのだ。
「脂肪肝とか糖尿病とか」
「色々ありそうね」
「大酒飲みで美食家っていうし」
「内臓も色々ね」
「悪そうだから」
「不健康よね」
「どう見てもね、ああした人を見たら」
 それならというのだ。
「お酒もね」
「程々よ」
「そうしないと駄目よね、というかね」
「というか?」
「日本の天皇陛下は健康的でしょ」
 かな恵に彼女の国の国家元首の方のことを話した。
「そうでしょ」
「皇室の方はどなたもね」
「ちゃんとした食生活で」
「お酒もね」
「節制してるから」
「だからね」 
 それでとだ、かな恵も答えた。
「宮内庁の人達もしっかりしてるし」
「それでよね」
「昭和帝もね」
「あの方は物凄く質素だったのよね」
「そう、衣食住全部ね」
「節制されていて」
「だからね」
 そうした方であられたからだというのだ。
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