第七章
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「一緒に行けばいいだろ」
「いや、それはそうだけれどな」
「まだ何かあるのかよ」
「あるから言ってるんだよ」
これがバイスの返事だった。
「俺っちもな」
「じゃあどういう理由だよ」
尾上は首を傾げさせつつバイスに問うた。
「俺達がギフと戦う以外にあるとしたらな」
「いや、どうも一輝の方にもデッドマンズとか来るかも知れないからさ」
「そちらにも援軍を送って欲しいか」
「それも結構な数来るかもって思ってな」
バイスはこうも言った。
「ちょっと俺っちと一緒に誰か来て欲しいんだよ」
「そういうことか、わかった」
大秦寺が応えた。
「ならこの中から一人でもな」
「そっちが終わったらあらためてな」
「ギフの軍勢が出ているさいたまアリーナの方にだな」
「俺っちもそこに行くし」
五十嵐を救えばというのだ。
「それでいいかな」
「それではな」
「それじゃあ話が速いな、じゃあ行こうな」
「はい、ただ彼の記憶は戻っていませんが」
ソフィアは頷いてからバイスに言った。
「それでもですね」
「それでも俺っちは一輝を助けたいんだよ」
「そうなのですね、ではそちらに剣士を一人送らせて頂きます」
ソフィアは確かな声で約束した。
「そうさせて頂きます」
「悪い、恩に着るな」
「じゃあ俺が行くよ」
神山が申し出た。
「他の皆はさいたまアリーナの方に行ってもらって」
「そうして飛羽真がか」
「ああ、バイスと一緒に行くよ」
バイスににこりと笑って答えた。
「そしてすぐに一輝を助けよう」
「それじゃあな」
「では芽依さんは二人と一緒に行って下さい」
ソフィアは芽依にも言った。
「そして残る剣士と私達でさいたまアリーナに先行しましょう」
「わかりました」
新堂が応えた。
「では今から」
「もうブルーバードが向かっている」
富加宮は真面目な顔で言った。
「ならな」
「そうだ、急ぐ必要がある」
ユーリが応えた。
「今すぐにあちらに向かうぞ」
「ギッドマンズもギフテリアンも強い」
神代の顔は真剣なものだった。
「気を引き締めていくぞ」
「大勢のライダーが集結しますがそうですね」
玲花の顔も笑っていない。
「では」
「そうです、全力で戦いましょう」
ソフィアも言ってだった。
剣士達も出陣した、神山と芽依がバイスと共に五十嵐のいるしあわせ湯に向かい他の剣士達はソフィアと共にだった。
ギフの扉と思われる異世界への亀裂が開いたさいたまアリーナの方へ向かった、バイスはしあわせ湯に急行する中で神山に行った。
「いや、飛羽真と知り合っていてよかったぜ」
「それはどうしてなんだ?」
「だってよ、困った時はお互い様だっていうだろ」
こう言うのだった。
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