一目惚れ
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「あ、あれ?
他に何か?」
手を掴まれた男は少しだけ戸惑いながらも、振り返る。
馬良は顔を赤くしながら口を開ける。
この言葉は竹簡に書くのではなく、自分の言葉で話さないと理解しているからだ。
「私と、結婚してください。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」
早朝、俺達はようやく涼州の馬騰が居る筈の街に着く事ができた。
涼州は一番端に位置するので、道のりが長かった。
「早速、馬騰の居る城に向かうのですか?」
隣にいる星が話しかけてくる。
早めに会っておいたほうがいいんだが。
「後ろの奴が結構ボロボロだから。
初めてくる涼州でもあるから、今日は街を散策して明日にでも、馬騰の居る所へ向かおう。」
そう言って、俺は後ろで木刀を支えに必死に立っている一刀に視線を向ける。
足がガクガクで立つのもしんどいらしい。
あの一件以来、一刀はさらに修行に打ち込むようになった。
さらに追加で勉学についても教えて欲しいと、俺に頼んだ。
さすがに一気に上げると一刀の身体が壊れてしまうので、ちょっとずつあげている。
今までの修行が結構ギリギリだったのに、それをさらに上げるのだから疲労は結構来ているだろう。
現に木刀を杖代わりにしないといけないくらいまで、疲弊している。
俺の話を聞いていたらしく、声ではなく手を挙げて返事をする。
どうやら、声も出すのもしんどいらしい。
「んじゃあ、適当に宿でも取るか。」
皆に異論がなかったので、早速宿を探す。
幸いにも宿自体はすぐに見つかり、部屋を取る。
泊まる部屋に入ると、一刀はすぐに寝台に倒れ込み、十秒もかからず寝た。
「よほど、疲れていたみたいですね。」
月火は寝ている一刀の頬を突きながら、そう言う。
「一刀お兄ちゃん頑張ってたもんね。」
「縁殿の辛い修行の後、さらに本を読んで勉強しておられるからな。」
「あの街の事で力不足を痛感したんだろうな。
ちゃんと自分の許容範囲内で、治めているぽいから寝てれば大丈夫だろ。
お前達はこれからどうする?」
一刀はこのまま爆睡。
今日一日はこの宿で泊まるので、他の皆の予定を聞く。
「私は涼州独特のメンマがあると思うので、それを探しに。」
「お前はどんなところでもぶれないな」
星はメンマ探し。
「私と美奈はこの街を色々と回ってみる予定です。」
「うん!
何か面白いものでもあるかもだから、楽しみ。」
豪鬼と美奈が街の散策。
「私は少しだけここに残るわ。
休憩したら、街に行くつもり。」
とりあえず、月火は待機。
俺も街が気になるから、散
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