太陽
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クスの炎とぶつかり合い、互いに霧散。消滅していく。
「何!? ……このキツネ野郎!」
フェニックスの手から、無数の火の鳥がディケイドギーツに狙いを変える。
だが、ディケイドギーツは手を大きく振る。
その最中、引き金のところに指をかけ、マグナムシューター40が回転。その最中だろうと、しっかりと発砲し、炎の鳥たちは明確に撃ち落されていった。
「すごい……」
「まだだ」
ディケイドギーツは更に、その左腕も伸ばす。
すると、左腕に仕組まれていた機能が解放。袖の部分がめくり上がり、新たな仕込み銃が顔を見せる。
マグナムシューター40Xと仕込み銃。二つの銃から連続的に発射される銃弾は、フェニックスの全身を容赦なく蜂の巣にしていく。
大きく後退したフェニックス。特に傷むのであろう胸部分を抑えながら、舌打ちする。
「覚えてろよ、このピンク……次は必ず八つ裂きにしてやる!」
背を見せ、空へと飛翔するフェニックス。
「逃がさない!」
ウィザードはホルスターからエメラルドの指輪を取り出し、ハリケーンスタイルで追いかけようとする。だが、元の姿に戻ったディケイドが手で制した。
「何?」
「折角だ。こっちの方が面白そうだ」
ディケイドはそう言いながら、いつの間にか手にしていたそのカードをウィザードに見せつける。左下半分にはウィザードが描かれており、その右上半分には……
「それは……!」
『ファイナルフォームライド ウィ ウィ ウィ ウィザード』
そのカードを入れたディケイドは、そのままウィザードの背後に回り込む。
「ちょっとくすぐったいぞ」
「ちょっとって……? う、うわっ!」
ウィザードが準備する間もなく、その感覚はウィザードを襲った。
全身がだんだんと変形していく。手足が本来とは真逆の方向に傾き、その頭には魔力で作られた、ワニのような頭部が装着される。
そうして、ウィザードが変形したそれ。
それは、とある別の世界におけるウィザードが、力の根源としている強大な魔力である、魔力の塊、ウィザードラゴンの姿をしていた。
ウィザードがディケイドの助力によって変身したそれは、ウィザードウィザードラゴンとなる。
「これは……! この姿は……!」
ウィザードウィザードラゴンは、その赤い眼でディケイドを睨む。
「お前……何でこの姿を……!?」
「どうした?」
ディケイドは何てこと無さそうに首を傾げる。
ウィザードウィザードラゴンは、しばらくディケイドを見つめた後、俯く。
「いや……何でもない」
「ふん。行くぞ」
「……うん!」
ウィザードウィザードラゴンは吠え、その翼を羽ばたかせ
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