太陽
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「まだまだぶっ壊したりねえ!」
叫ぶフェニックス。
その翼が大きく揺らぎ、羽根のように炎の鳥がそこから飛び立つ。
ハルトを狙う炎の鳥たち。だが、ディケイドは別のカードをすでに発動していた。
『アタックライド バリア』
すると、ディケイドの前にマゼンタ色のバリアが発生した。円状に回転するそれは、生身のハルトをフェニックスの攻撃から庇った。
「お前……何で、助けたんだ? 俺の敵じゃないのか?」
「お前がどこまで頭の狂った奴なのか、見てみたくなっただけだ」
「……あっそう!」
ハルトは息を吐き、ウィザードライバーのつまみを操作する。
「俺も、他の世界の聖杯戦争にいた人と同じかどうかを見定めたいわけね」
「そんなところだ」
「だったら見ていなよ」
ハルトは、すでに左手に付けられているルビーの指輪を掲げる。
「アンタの望み通り、俺がこの戦いを止めるからさ! 変身!」
『フレイム プリーズ』
立ち上ったハルトは、ルビーの指輪を再度使用し、フレイムスタイルになる。
ウィザーソードガンを再び手にしたウィザードは、同じくカタストロフを構えたフェニックスと打ち合う。
両者とも、剣の斬撃に赤い軌跡を宿らせる。走る炎の斬撃は、それぞれ相手に向けて互いの刃から逸れて、それぞれに火花を散らす。
「やるじゃねえか……なら、これならどうだ!?」
フェニックスの翼が、再び業火を高めていく。
その両肩より、炎の翼が広がり始める。彼の身長にも匹敵する大きさの翼は、周囲の花々に炎を着火させ、桜の花々たちに炎の彩を与える。
そのままそれは、ウィザードとディケイド、それぞれを挟み込むようにそびえる。
「しまった……これじゃ動けない!」
「フン」
ディケイドはライドブッカーを撫でる。
「ならここからが……ハイライトだ」
ディケイドはそう言って、そのカードをディケイドライバーに装填する。
それは。
『カメンライド ギーツ』
ディケイドの左右に、白と赤、それぞれ上半身と下半身のような形のパーツが現れる。ディケイドの背中にも出現した円形の機構が、左右に伸ばしたマジックハンドで、それぞれのパーツを掴む。
『デュアル オン マグナム ブースト レディ ファイト』
そして、パーツがディケイドに引き寄せられ、その変身が完了する。
その名はギーツ。
キツネを模した、白い仮面ライダー。その姿を写し取ったディケイドギーツは、手に持った白い銃、マグナムシューター40Xを回転させる。
そして。
「はあっ!」
その赤い下半身、足のところに取り付けられているバイクのマフラーのような機構が火を噴いた。
炎を纏ったその蹴りは、フェニッ
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