第81話 絆を深める
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けか?他の女性陣は上がったの?」
「なんだ、私達だけでは不満か?」
「ち、違うよ!もし他に誰かいるならこんな風に二人と接することが出来ないなって思っただけで……!」
「ふふっ、そんなに慌てなくてもよい。冗談だよ」
「そ、そうか……」
俺は他に人がいたら二人と恋人として接する事が出来ないなと思ってそう聞いたが、ラウラの冗談に焦ってしまった。
「エステル達は先に上がったぞ、オリビエ殿がいるから変な事をされたくないと言って外湯には来なかったのだ。だが気配がそなただけになったとフィーが言ったのでこちらに来たんだ」
「そうなのか、じゃあ二人だけなんだが」
「いや、そういう訳では……」
「お待たせー、髪を洗っていたら遅くなっちゃったわ」
「わぁ……里の温泉を思い出しますね」
「兄さんとも来てみたいですね」
「へっ……?」
ラウラの言葉が言い終わる前に金髪の女性と薄紫の髪の女性、水色の髪の少女が外湯に入ってきた。
「アリサにエマ、ティオまで……」
「えっ、なんで女湯にリィンがいるのよ!」
「アリサさん、ここ混浴ですよ。だから湯着の着用が義務付けられているんですよ」
「そうなの?てっきりこういう物かと思ってたんだけど……」
「私は知っていましたよ。ちゃんと注意書きを読まないと……」
「ううっ、仰るとおりね……」
アリサは混浴だと知らなかったようで俺を見て驚いていた。エマに説明を受けて渋々納得している。ティオの言う通り注意書きはしっかり見ないとな。
「あの、俺がいると落ち着けないなら俺上がるけど……」
「べ、別にそこまでしなくていいわよ!驚いただけでルールを知らなかった私が悪いんだし……逆に気を悪くしちゃうから気にしないでいいわ」
「そうか……エマとティオは良いか?」
「はい、私も構いません。寧ろリィンさんとお話しできるいい機会ですし」
「私も兄さんの事をいっぱい話したいですし気にしなくても良いですよ」
3人はそう言うとゆっくりと外湯の中に足を踏み入れた。
「……はぁ〜?中のお風呂の湯加減も良かったけど外湯も格別ね〜?シャワーとは違った温かさだわ」
「アリサさんの実家はお風呂は無いんですか?」
「帝国じゃバスタブが主流ね、後はシャワーかな。こんな風に広いお風呂に入ったのは子供の頃に一回旅行に行ったきりなの」
「そうなんですか、私の里では温泉があるんで毎日入っていましたので知らなかったです」
「えっ、そうなの?日常的に温泉に入れるなんて羨ましいわね。ティオは何処出身だっけ?温泉ある所なの?」
「今はクロスベルに住んでいますね」
「クロスベルは温泉とかないの?」
「こういった温泉地帯はありませんがミシュラムというリゾート地には温泉があるらしい
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