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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第81話 絆を深める
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 俺は3人の反応を見て俺がそういう目で見てると思われていると分かったので慌てて訂正した。後またにじり寄ってきていたオリビエさんは押しのけた。


「俺って体質的に筋肉が付きにくいのかあまりお二人みたいにムキムキにならなくて……」
「ふむ、だが俺から見てもかなり鍛え込まれた良い肉体をしてると思うがな」
「細身じゃ嫌なんですよ、俺は将来団長みたいな男になりたいんです」



 ジンさんが褒めてくれるがもっと筋肉が欲しいんだ、団長やジンさんみたいな丸太のような腕なんて逞しくてカッコいいじゃないか。


「僕としてはリィン君は細身の方がタイプなんだけどね?」
「貴方の意見なんて聞いていませんよ」
「はっ、体うんぬんよりそんな小せぇこと気にする精神を鍛えろってんだ」
「うっ……」


 オリビエさんが気持ち悪いこと言ったのでバッサリ切り捨ててやったが、逆に俺はアガットさんにバッサリと切り捨てられてしまった。やっぱり女々しいのかな……


「それよりもクラウゼル、お前結社の一人とやり合ったんだよね?相手はどんくらい強かった?」
「そうですね……ヴァルターは俺が戦ってきた戦士の中でも抜群の身体能力を持っていましたよ、一瞬のスピードや瞬間的なパワーはロランス……いやレオンハルトを超えるかと」
「ちっ、そこまでかよ。ロランスの本名がレオンハルトだったな、アイツとは一度交戦したがかなりの使い手だった。そいつと同じくらい強いのか」


 アガットさんがヴァルターの実力を聞いてきたので俺は奴の強さを話す。それを聞いたアガットさんはかつて戦ったレオンハルトを思い出して苦い顔をしていた。


「ヴァルターは泰斗流の門下生の中でも最高クラスの実力を持っていた。それが今では違う流派の技も取り込んで更に厄介なものになっている」
「そういえばヴァルターに触れ合いで衝撃を叩き込まれたんですがあれも泰斗流の技ですか?」
「泰斗の奥義の中に相手の内部に衝撃を流し込んで内側から破壊する『寸勁』という技がある。ヴァルターの得意な技で奴は鉄の塊すら粉々にしたほどだ」
「そんな技を喰らって良く生きていたな、俺……」


 ジンさんにヴァルターが使った技の正体を聞いて俺は自分が良く生きていたなと幸運に感謝した。


「お前とヴァルターの戦いを聞いたが確かその技を喰らう前にお前は内部に気を込めていたんだったか?」
「はい、デストロイドライバーを回避するために鬼の力を内部に溜めて爆発させました」
「爆芯だったか……多分その時溜めた気がまだ内部に残っていたのだろう。それが寸勁の威力を弱めたのかもしれないな」
「なるほど……」


 俺はジンさんに良いヒントを貰った。次にヴァルターと戦う際に有効な手段になるかもしれな
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