第81話 絆を深める
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気を使えるのが貴方の美徳ですもの。もっともそれが行き過ぎてしまうのもたまに傷だけど」
「あはは……」
キリカさんにそう言われて苦笑いをする、団長にも空気を読んだ方が良いと言われたことがあるしこれからは気を付けよう。
そして俺達はエルモ温泉に向かい一日の休養を取ることにした。
「あっ、リィンさん。もう動いても大丈夫なんですか?」
「大怪我をしたって聞いたから心配してたのよ」
「ティオにアリサ?どうしてここに?」
「今回の作戦に協力した縁で折角だからってキリカさんが私達も誘ってもらったの。エルモ温泉には興味があったし楽しみだわ」
「私もロイド兄さんやセシル姉さんのお土産を買っていこうと思いましたので」
「なるほど、なら一日だけだけどよろしくな」
確かにこの二人はティータ達のように俺達に協力してくれたしフィーもティオともっと話したかっただろうし歓迎だな。
「ふぅ……やはりここの湯は身に染みる程気持ちいいな……」
俺は温泉を堪能している、体に暖かさと心地よさがしみ込んできて何とも言えない極楽だな……溶けそう……
「いやー、前に来た時も良い湯加減だったけど相変わらず何度も入りたくなる気持ちよさだねぇ」
「そういえばオリビエさんはクーデター事件の後にエルモ温泉に来たことあるんでしたっけ?」
「うん、そうだよ。あの時はシェラ君も誘ったんだけど断られちゃってさ、彼女と一緒だったらもっと楽しかったのになぁ」
「貴方みたいな変人がシェラさんを誘えるわけないじゃないですか」
「酷いことを言うねぇ、リィン君。なら君に楽しませてもらおうかな」
「近寄らないでください」
「あふんっ」
目を怪しく光らせてにじり寄ってきたオリビエさんを押しのける。この人マジでそっちの気もあるんじゃないだろうな?
「しかし……」
「あん?何見てやがる」
「どうした、酒に興味があるのか?流石に未成年にはやれんぞ、すまんな」
俺はアガットさんとジンさんの鍛え上げられた肉体を見てため息を吐いた。
「いえ、お二人の体は凄いなって思って……」
「……おい、お前少し離れろよ。俺はそっちの気はねぇぞ」
「俺も流石にそういう愛を否定はしないが自分が向けられるのはちょっとなぁ」
「なんだい、リィン君も興味あるんじゃないか。僕が優しく教えてあげようかい?」
何故かアガットさんが俺から距離を取ってジンさんは困ったように苦笑した。オリビエさんが意味の分からない事を言ってるけどどういう……
「……あっ、言っておくけどそっちの気があるわけじゃないですよ!?ただ筋肉があって逞しい体してるから羨ましいってことですよ!貴方はさっさと離れてください!」
「おふんっ?
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