第81話 絆を深める
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取れたよな。
俺はそう思い二人を抱きしめるのだった。
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それから2日が過ぎた。ミリアム先生からもう退院して良いと言われたので彼女にお礼を言って皆に合流した。
因みに俺達の関係は皆にはまだ内緒にしておこうって事になった、理由はエステルに申し訳ないからだ。
エステルはヨシュアを取り戻す為に頑張ってるのに申し訳ないからだ。
俺達が結ばれたと知れば純粋に祝福してくれると思う、俺達が気にしすぎなだけかもしれないがやはりこういう報告は全員が幸せな気持ちになれないと駄目だろう。
だから皆に打ち明けるのはヨシュアを連れ戻してからだ。
(ヨシュアさん……いやヨシュア。女の子は俺達が思っている以上に強いぞ、いつまでも逃げ切れると思わないことだな)
俺は心の中で女の子の強さを舐めるなよと今はいない親友に向けて心のメッセージを送った。後もうさん付けは止めた、親友に壁は作りたくないからな。
まあヨシュアがそう思っているとは分からないが、俺はあいつを親友だと思っている。エステルの為にも、そして俺自身の為にも必ずヨシュアを連れ戻そうと誓った。
まあそういう事で結社を追う旅を再開させようと思ったのだがキリカさんにある提案を受けた。
「えっ、休暇ですか?」
「ええそうよ。今の所他の地方で異常現象が起きているという報告もないし貴方達も二度の異変を解決して疲れているでしょう。丁度エルモ温泉も近いんだし一日くらいゆっくりしなさい」
「う〜ん、こんな時に良いのかな?仕事も残ってるのに……」
エステル達は俺が休んでいる間も仕事をしていたらしく結構疲れているようだ。
「なら俺が皆の代わりに働くよ。それならエステルも休めるだろう?」
「却下よ」
「えっ、どうしてですか?」
「貴方だけ働いていたらみんなが気にしてちゃんと休めないでしょう?」
「でも俺は……」
「おいおい、まさかずっと寝てたからなんて言わないよな。そんなこと言ったら俺だって怪我で仕事できなかったんだぞ?」
「グラッツさん……」
今まで動けなかった俺が代わりに仕事をすると言うとキリカさんに却下された。俺はそれでもと続けようとするがグラッツさんにそう言われて何も言えなくなってしまった。
「リィン、ここはキリカの提案を受けようよ」
「うん、そなたが申し訳なく感じてしまう性格なのは分かるが病み上がりの体で無茶をしても意味はないぞ」
「……そうだな、分かった」
フィーとラウラにそう言われたら嫌とはいえないな。
「キリカさん、話を折ってしまい申し訳ありません」
「構わないわ、他人に
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