第81話 絆を深める
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に殺されかけて俺は死にたくないって思った、フィーとラウラを悲しませたくないし何より俺が死んだら二人が他の男に取られてしまうって嫉妬さえしてしまった」
「……」
二人は俺の話を真剣な目をして聞いていた。
「俺、フィーとラウラが好きだ。他の男なんかに取られたくないし俺だけのモノにしたい!だから俺は二人を奪うよ、団長やヴィクターさんが反対しても二人から奪い取ってやる!だから二人とも、俺のモノになってほしいんだ。本当の家族になってほしい!……これが俺の答えだよ」
俺は二人にそう伝えた、我ながら最低の答えだ、二人が呆れて俺の元を去っても仕方ない。
でも俺は俺自身の本音を話した。何もできず死ぬくらいなら玉砕してもこの思いを伝えるべきだと思ったんだ。
「……」
「……」
「あの、せめて返事は返してほし……ッ!?」
俺は二人に返事をしてほしいと言おうとしたが強い衝撃と共にベットに倒れてしまった。痛ったぁ……!!
「ふ、二人とも?」
フィーとラウラが俺に抱き着いてきて胸に顔を埋めていた。そして涙を流しながら顔を上げた。
「嬉しい……やっと……やっとリィンがわたしに告白してくれた……」
「まったく……待たせ過ぎだぞ、馬鹿者……」
「えっと……二人とも?返事の方は……」
「そんなのOKに決まってるよ!だってずっと待っていたんだよ?」
「うん、そうだぞ。わたし達はいつでも二人でそなたを受け入れる気でいたのだ、断るなどあり得ない」
「へっ……そうなの?」
俺はまさかの肯定的な返事にそんな間抜けた声を出してしまった。
「ラウラはわたしにとっても初めての親友だしラウラならいいかなって思ったの。リィンは無茶ばかりするから二人でリィンを守ろうって話し合ったんだ」
「うん、わたしもフィーの提案に乗らせてもらったんだ。そのおかげでそなたに告白できた」
「そ、そうだったのか……」
これならもっと早く想いを打ち明けておけばよかったな、本当にウジウジしすぎだろう、俺……
「ねえリィン、もう一回ちゃんと想いを伝えてほしいの。駄目かな?」
「私からも頼む。先ほどは不意打ちで驚いていたからしっかりと聞き取れなかったんだ」
フィーとラウラは期待のこもった目で俺を見てきた。なら俺はその期待に応えないとな。
「……フィー、ラウラ、俺は二人の事が好きだ。これからもずっと一緒にいたいし誰にも渡したくない、だから俺の家族になってください」
「……うん!」
「……はい」
フィーは満面の笑みを浮かべて、ラウラは優しく微笑んで俺の告白を受け入れてくれた。
かなり待たせてしまったけど、これで多少は男として責任を
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