第九十六話 お盆になりその六
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「一番いいわ」
「そうよね」
「死んで欲しいとか思われて」
その逆にというのだ。
「死んで喜ばれるとかね」
「嫌でしょ」
「普通にね」
「人間の屑とか言われて死ねばいいと言われて」
世の中心からそう呼ばれる輩もいる、忌み嫌われるという言葉があるがまさにその言葉通りにそうなるのだ。
「実際に死んだらね」
「ざま見ろね」
「死んでよかったとか」
「もっと早く死ぬべきだったとか」
「そう思われるのは一番嫌よ」
愛は言い切った。
「そりゃ人間嫌われるよりも好かれる方がいいわよ」
「やっぱりね」
「ただ嫌われることを恐れることもね」
このこともというのだ。
「また違うと思うわ」
「そうなの?」
「嫌われても」
例えそうなってもというのだ。
「やらないといけないこともね」
「あるわよね」
「それで嫌われても悪いことしてないのなら」
「別にいいのね」
「そうじゃない?嫌われ者イコール悪でもないのよ」
また違うというのだ。
「友達がいないイコールでもね」
「ないのね」
「自分に徳があるかでしょ」
「人間としての徳ね」
「嫌われたり友達がいないことはね」
「どうでもいいのね」
「一人でも何かしないといけないこともあるから」
人間生きているとそうした時もある、そこに信念がありどうにかしないといけない時等がそうである。
「意地悪とか悪戯とかね」
「そうしたことで嫌われるのとはなのね」
「違うわよ、人のステータスって友達の数じゃないのよ」
「徳なのね」
「そう、人としての徳を積めば」
愛は携帯の向こうの咲に話した。
「いいのよ、そうしたら心ある人には好かれて」
「お友達もなのね」
「出来るわよ、屑みたいな奴が一見友達多くても」
「碌でもないのばかりだったりするわね」
「人間同じ様なレベルの人と付き合うものよ」
「レベルが低いとなのね」
「低い奴が集まるのよ」
そうなるというのだ。
「汚物には害虫が集まるしね」
「類は友を呼ぶってことね」
「そうよ、嫌われないに越したことはなくても」
「それを怖がることはないのね」
「友達がいないこともね」
このこともというのだ。
「問題じゃなくてその人のステータスでもね」
「ないのね」
「問題は本当にね」
「徳なのね」
「それを積んで自分を磨いて」
その様にしてというのだ。
「生きていくことよ」
「大事なのは」
「そうよ」
まさにというのだ。
「それが大事なのよ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
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