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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
ゴッドシード・アルドロン
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を使うと目に痛みが走ってうまく魔法が使えない。そのことを彼は知らないからそんなことを言っているんだと思ったけど、彼は敵と対峙しながらさらに声を上げた。

「それはお前が恐怖を抱いているからだ」
「恐怖?」
「そうだ、お前は俺たちに負けたこととその時のアクシデントを勘違いしている。お前はそれをもっと使いこなせる存在のはずだ」

性格も姿も全然違うのに、その声と匂いでお父さんのことを思い出してしまう。そのせいなのか、俺には彼の声がよく耳に届いた。

「ふぅ・・・よし」

彼の言葉を信じて目を解放する。目が痛みを感じているような気がするけど、もし彼の言葉を信じるならそれは俺の気持ちが原因のはず。

「大丈夫、大丈夫」

そう言い聞かせながら目を解放し続けていると、次第にあることに気が付く。それは戦っている二人の魔力の流れ・・・いや、正確にはティオスの魔力の流れと天海の動きだ。

「これは・・・一体・・・」

ティオスの繰り出す攻撃を回避することなく受け止める、もしくは弾いて攻撃を繰り出す天海。その彼の動きにはいくつもの驚かされる点があった。

その中でも一際俺の目についたのはティオスの攻撃をいなす時だ。ティオスの攻撃は精度も高くほとんど隙がないように見えていた。しかし、ほんのわずかにある魔力の弱いポイントを的確に彼は捉えており、その"点"だけを捉えることによって相手の攻撃を最小限のダメージで受け流しているのだ。

「見えてるの?いや・・そんなこと・・・」

魔法を持たない彼が魔力の流れを読み切っているとは思えない。しかし、そう思わせてしまうほど彼の動きは無駄がなく、相手の全てに対応している。

ティオスが動き出すよりも早く彼も重心を動かし最速で対応し、自身はもっともダメージを受けないところでそれを抑える。彼は恐らくそれを感覚でやっているのだろうけど、その全てを見れる俺からすると本当に参考になる。

「これが・・・目指すべき戦い方・・・」

無駄な動きを減らし最小の力で最大の攻撃を行っていくそれを見ることに集中する。その視線に気が付いた彼の表情はどこか笑っているように見えた。
















第三者side

目の前の相手を圧倒している男は真剣な眼差しで自身を見ている少年のそれに気が付いたらしく、小さく笑みを浮かべていた。

(そうだ、それでいい。そうでなければつまらない)

言葉を発することなくただこの戦いを見入っているが、その真剣な表情は彼が求めていたものに間違いなかった。

(お前がその力の使い方を理解すればもっと強くなれる。そうすればいずれお前は俺の前に立ち塞がるだろう)

強いものと戦うことが彼にとって最高の存在であるティオスの
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