最終話 物語、大団円を迎えるのことその五
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「色々あったけれどね」
「そうね。ようやくね」
「平和になったのね」
にこりと笑ってだ。平和を実感していたのである。
「この世界は守られて」
「そうね。それにね」
「それに?」
「別の世界の面々とも友達になれて」
董白はそのことを話すのだった。
「よかったわね、本当に」
「そうよね」
こう話す二人だった。そしてだ。
陳宮は賈駆と将棋をしているが負けている。そのことに困った顔をしている。それに対して賈駆は誇らしげに笑っている。華雄がそれを見て暖かい笑顔でいる。呂布もそこに動物達と共にいる。
「ねね、大丈夫」
「うう、恋殿の軍師としてこれは」
「何度も何度も勝負して勉強すればいいから」
呂布が言うのはこのことだった。
「安心していい。今は負けてもいい」
「何度やっても勝ってみせるわよ」
賈駆は楽しげに笑って述べた。
「生憎だけれどね。けれどね」
「けれどなのです?」
「恋には負けるから。頭もいいなんて反則よ」
呂布には眉を顰めさせてこう言う賈駆だった。
趙雲はメンマを食べつつだ。黄忠に話している。黄忠は娘の手を引いている。
「これでメンマもより美味くなる」
「平和になったからなのね」
「そうだ。実にいい」
微笑みだ。そして言った言葉だった。
「待ちに待った平安だ」
「ならここはね」
「楽しむべきだな」
「ではこれもやろうぞ」
ここで厳顔も出て来てだった。そのうえでだ。
二人に酒を差し出す。二人もそれを飲みだ。平和の訪れを楽しんだ。
荀ケもそこに入り飲みだす。しかしだった。
三人の胸を見てだ。眉を顰めさせて呟くのだった。
「胸なんてね。いらないのよ」
「そこはあんたに同意するわ」
それは荀ェも同意だった。
「全く。胸なんてあってもよ」
「そう、何もならないのよ」
「肩が凝るだけ」
「あと背もね」
二人はその話もした。
「あんた中身も小さいんだっけ」
「そうよ。一五〇ないわよ」
「ううん、それかえって人気出るけれど」
「そりゃ劉備殿も呂蒙さんも袁術殿も中は小さいわよ」
この面々もだった。実は。
「それでもよ。やっぱり背はね」
「欲しいのね」
「そういうことよ。どうにもならないけれど」
こうしたことを話す者もいた。そこに荀攸が来て苦笑いにもなる。
程cは呂布のところに来て猫と遊んでいる。そうしながらぽつりと呟いた。
「凛ちゃんを袁術殿に完全に取られました」
「失恋ではないな」
「元々中の人達の関係が凄過ぎまして」
ここでもそれが影響していた。そのことを甘寧に話すのだった。
「仕方ありません」
「ううむ、中身か」
「そうです。中身は絶対です」
程cは無表情で言う。
「もっとも私も中身は色々ありますが」
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ