第十四話 添星その十六
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「笑顔で迎えさせてもらうわ」
「仲間として」
「彼でもそうでね」
神威の場合も同じだというのだ。
「貴方もよ」
「わかりました、それでは」
「ええ、待っているわね」
ここまで話してだった。
庚達は封真の前から去った、封真は一人に戻るとロッカーに入りそこで着替えて会場を後にした。すると。
目の前に神威と小鳥がいた、二人は微笑んで彼に声をかけた。
「では今からな」
「帰りましょう」
「ああ、待ったか?」
封真も微笑んで応えた。
「二人共」
「いや、待っていない」
神威が笑顔で答えた。
「安心してくれ」
「そうか、ならいいがな」
「それでだ」
神威はさらに言った。
「これからだ」
「帰ってだな」
「晩ご飯食べましょう」
小鳥はこちらの話をした。
「今日はお魚よ」
「そちらか」
「鮪のお刺身とね」
それにというのだ。
「菊菜のおひたしとお豆腐のお味噌汁だから」
「お豆腐か」
「そう、菊菜とね」
「いいな、豆腐はな」
「お兄ちゃん好きだしね」
「それは楽しみだ」
妹に笑顔で応えた。
「じゃあ今すぐ帰ってな」
「一緒に食べようね」
「今夜も三人でな」
「そうしよう」
「実は昼も小鳥にご馳走になった」
神威はこちらの話もした。
「弁当をな」
「俺と同じだな」
「そうだな、美味かった」
その弁当はというのだ。
「今日もな」
「それは何よりだな」
「小鳥は本当に料理上手だ」
神威は笑顔のままこうも言った。
「お陰で昼が楽しみになってきた」
「食べるなら美味いに越したことはないな」
「全くだな」
「俺もお前も小鳥の作った料理を食べる」
「小鳥も含めて三人でな」
「それでいいんだ」
こうもだ、封真は言った。
「俺達は」
「そうだな、ずっとな」
「三人でな」
「同じものを食って」
「同じ時を過ごしてな」
「生きていくか」
「そうしていこうな」
三人で話してだった。
桃生神社に戻ってそこで夕食を食べた、三人共一緒にいる時間を心から楽しんだ。そうしていたが。
庚は自分達の場所で仲間達に話した。
「どちらにしてもね」
「地の龍は揃うわね」
「ええ、皆ね」
颯姫に食事の場で答えた。
「そうなるわ」
「彼か司狼神威が来て」
「そのうえでね」
「あとの二人の人達は」
??は彼等のことを問うた。
「まだですが」
「間違いなく来るから」
庚は??にはこう答えた。
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