第80話 鬼気解放
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俺は声を抑え込んだがヴァルターがその隙を見逃すはずもなく俺の腹部に拳を添えた。その瞬間俺の内臓がまるで爆発したかのような衝撃に襲われて俺は吹っ飛んだ。
「……ッ!?」
ゴスペルの刺さった杭にぶつかり勢いが弱まって地面に叩きつけられた。
声も出せないほどの痛みで地面を転げまわるも何とか歯を食いしばって気絶するのは抑えれた。は、早くダメージを回復しないと……!
俺は薬を飲もうとするがそこに何かが飛んできた、それは奴が放った気弾だった。
俺はその気弾を後方にジャンプして回避する。気弾は地面に当たり砂埃を巻き上げた。
「奴は何処に……!」
俺はヴァルターを探すがその時砂煙を引き裂いてヴァルターが俺の目の前に現れた。
「破甲拳!!」
俺は咄嗟に破甲拳を奴の顔面に放った。だがヴァルターはサングラスを割られながらも構わずに攻撃を放った。
「アルティメットブロー!」
次の瞬間、俺の顎に凄まじい衝撃が走り俺の体は洞窟の天井まで打ち上げられて叩きつけられた。脳が揺れて意識が薄れていく。
「ぐふっ……!」
俺は血を噴き出して地面に落ちていった。横たわる俺にヴァルターが肩を抑えながら近寄ってくる。
「ククッ……残念だったな、最後の最後で気が乱れたぜ?その力を完全に使いこなせていなかったお前の負けだ」
「ぐっ……」
「だが楽しかったぜ、久しぶりに血肉湧き上がる殺しあいが出来た。その礼としてこれ以上苦しまないようにトドメを刺してやる」
「俺を……殺すのか?」
「アイツは出来れば殺すなと言っていたが俺には関係ないことだ。そもそも例の計画にはなんの関係もないアイツの私情だからな、俺も好きにさせてもらう」
ヴァルターが言った計画が気になったが今はそれどころじゃない、早く逃げないと……
俺は痛む体に鞭を撃って這いずりながら逃げようとする。
頭の中にはフィーとラウラの笑みが浮かんだ、もう二人に会えないなんて嫌だ……無様だろうが逃げきってやるんだ……!
「ククッ、その状況で逃げる気か?無様……と言う奴が殆どだろうが俺はそんな事言わねえよ、生きようとするのは当たり前の事だからな」
だがヴァルターに踏みつけられて動けなくなった。くそっ、今になって本気で死にたくないなんて思うとは……俺は何処まで馬鹿なんだろうか。
(ごめん、フィー……ラウラ……)
「あばよ、リィン・クラウゼル。俺が死んだら煉獄でこの戦いの続きをしようぜ」
そして奴の手刀が放たれて……
「させない!」
だがそこにフィーが現れてヴァルターに銃撃を放った。ヴァル
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