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星河の覇皇
第八十三部第五章 謎の兵器の正体その四

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「敵国自体をです」
「そうした意図がありましたね」
「戦略潜水艦には」
「よく一隻で一国を消滅させられると言われていましたが」
「敵国を破壊する兵器でしたね」
「そうでした、ですが」
 それでもというのだ。
「我々の潜水艦は違います」
「敵の軍事基地や艦隊ですね」
「都市は攻撃せず」
「戦術として使いますね」
「そうしていきますね」
「そうです、戦略兵器はです」
 広大な銀河の時代の戦争ではというのだ。
「流石に無理ですので」
「戦術兵器ですね」
「どういった強力な兵器でも」
「そうなっていますね」
「はい、ですから」
 そうした時代だからだというのだ。
「戦術兵器としてです」
「運用していきますね」
「我が国の潜水艦も」
「左様ですね」
「はい、あとオムダーマン軍の潜水艦ですが」 
 八条は彼等の話をさらにした。
「魚雷を搭載していても」
「その数は、ですね」
「少ないですね」
「どうも」
「一隻辺り多くて二十発ですね」
 魚雷の搭載数はというのだ。
「どうやら」
「少ないですね」
「我々が開発している潜水艦と比べても」
「我々はミサイルは十八発を考えています」
「魚雷も二十発です」
「魚雷だけでも」
「巨大な艦艇を考えていますし」
 八条はこうも話した。
「我々の潜水艦は」
「左様ですね」
「戦略潜水艦をモデルにしていますので」
「ミサイルに魚雷を搭載し」
「圧倒的な攻撃力を持っています」
「そうした艦艇になる予定です」
「まさに」
「はい、どうやらオムダーマン軍の潜水艦は小型ですね」
 八条はこのことも想定した。
「どうやら」
「左様ですね」
「その大きさは」
「実は、ですね」
「然程ではないですね」
「オムダーマン軍の駆逐艦と同じか」
 若しくはというのだ。
「より小型か」
「そうしたものですね」
「連合軍は駆逐艦も大型ですが」
「護衛艦も」
「駆逐艦や護衛艦で他国の軽巡程の大きさがあります」
「装備もそうですし」
「装甲も」
 これもというのだ。
「レーダーも高性能ですし」
「偵察艇も多く搭載しています」
「艦載機も搭載していますし」
「結構なもので」
「そして潜水艦もです」
 八条はこちらの話もした。
「そちらもですね」
「はい、そうですね」
「そちらもですね」
「巨大なものを考えていますね」
「戦艦程のものを」
「普通の潜水艦は軽量でした」
 八条はかつて地球で使用されていた潜水艦、海中のそれの話をした。
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