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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
最強の存在
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シリルside

ドォンッ

ティオスの冷気を纏った拳を間一髪で回避する。それは建物を無慈悲にも粉々にしていたが、ギリギリで回避することができたのは大きい。

「もっと速度を・・・上げる!!」

ドラゴンフォースを解放して加速した俺は身体に回転を加えながら相手へと接近する。

「水竜の剱角!!」

この一撃は完全に彼の腹部を捉えた。ティオスは踏み留まって倒れることだけは避けるが、次に動き出せるような体勢ではない。

「水竜の・・・鉄拳!!」

続けざまに拳をその頬に突き刺す。それにより彼は地面を転がるが、すぐに起き上がりこちらへと視線を向けている。

「氷神の怒号!!」

至近距離でのブレス。これを受けるわけにはいかないが、攻撃の直後だったこともあり反応が追い付かない。おまけにこいつの攻撃は高火力で広範囲。避けるのともできずあっさり飲み込まれてしまう。

「ゴホッゴホッ」

いくつもの建物を破壊してようやく止まったが身体の至るところに激痛が走りまともに息ができずに咳き込む。

「そぉれ」

そんな俺の背中に飛び蹴りを咬ましてくるティオス。防御の姿勢も取れなかった俺は地面へと叩き付けられ、彼の足蹴にされている。

「残念だったな、これだけの魔力を持つ者を思い浮かべたお前の負けだ」

俺のことを踏みつけているティオスは笑みを浮かべながらそう呟く。いや、実際中身は違うんだろうけど、しゃべり方も俺の記憶の中から持ってきているからかあいつを思い出してしまう。

「ゴッドシードの一人としてまずは貴様を排除する」
「一人?」

真上にいるそいつの言葉に引っ掛かりを覚えて問いかけるが、彼はそれに答えることなく足を振り上げる。

「アルドロンの一部にならなかった者よ、後悔しながら死んでいけ」

絶望的な力の差を見せつけられた俺は思わず手を強く握り締めた。強くなったと思っていたのにそれは全くの思い違いだったこと。そしていまだにこいつを越えることができないこと。何を考えてももう意味もないのに、その事が頭の中から離れない。

そして後悔に包まれた俺の頭部目掛けてティオスの足は振り下ろされる。

「え・・・」

トドメを刺されると思っていたその一撃は、俺の頭の真横の地面へと突き刺さっている。

「外した?いや・・・」

意味がわからず視線を上げると俺のことを守るように足を出している黒装束の人物が目に入る。

「やれやれ。手間のかかることだ」

そう言った長身の人物は出していた右足を左足の横へと置くとティオスと対峙するように身体を向ける。

「なんだ?お前」

どうやら彼の蹴りによってティオスの攻撃は本来の軌道から外れ地面へと突き刺さったらしい。自身の踵落と
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