最強の存在
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けどな」
「そんな弱い奴に負けたのはどこのどいつだよ」
「あ?」
意外なことにこちらの挑発に乗ってきたティオスは完全に目付きが変わった。そしてそんな時彼は・・・いや、レオンと俺ならできるだけ相手にダメージを負わせるために高い威力の攻撃を仕掛けるはず。
「炎竜王の・・・」
そしてそうなれば当然魔力が溜まるのに時間のかかる。その間に死角からナツさんが仕掛ける。
「崩拳!!」
振り下ろされた拳。これも以前ティオスと対峙した時よりも威力が上がっている。そして彼はナツさんに気が付いていないのか反応できていない。この一撃は完全に決まった。
「と思うじゃん?」
すると彼は攻撃が当たる寸前で身体を反転させてそれを交わすと、地面にナツさんの拳が突き刺さったところを見計らい踵落としをその頭へと叩き込む。
「がはっ」
「ナツさん!!」
地面と彼の足業の板挟み状態になってしまったナツさんは意識を失っておりピクリともしない。それを見たティオスは笑みを浮かべると、俺の方へと視線を向ける。
「何が上等だよ、全然成長できてないじゃん」
肩をすくめやれやれといったジェスチャーをわざとらしくするティオス。あくまで余裕を見せる彼に、俺は額から流れるものを拭うことすらできなかった。
第三者side
「なんて数だ!!」
「倒しても倒しても地面から生えてくる!!」
その頃別の街にいたグレイたちも大量発生しているウルフェンの猛攻に手を焼いていた。
「水流斬破!!」
頭を掴まれると自身の考えるもっとも強い存在が具現化されることもあり近付かせないように動いている面々。そのうちの一人、ジュビアが戦っている姿を見てカナがあることに気が付いた。
「そうだ!!ジュビアが魔法を使えるようになったってことは・・・」
「他のみんなも!!」
「よし!!みんなをカードから出せ!!ただ・・・じーさんはそのままにしとくぞ!!戦える身体じゃねーし」
「OK!!」
カナの魔法により白魔導士に操られていた妖精の尻尾の面々をカードへと納めていた彼らは、その魔法が解けたこともありすぐに全員をその場へと召喚する。カードから出てきたメンバーたちは白滅の影響により記憶が混濁しているようで、何が起きているのかわからない様子。
「ルーシィ姉!!一体何事!?」
「説明は後!!今は手を貸してくれる!?」
状況がわからない彼らに迫ってくる木の人間たち。それを見てほとんどのメンバーが戦いていたが、腕を鉄へと変えてそれを一掃した青年は満面の笑みを見せていた。
「ようするに一暴れすりゃいいんだな
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