第七十四話 自衛隊の後はその九
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「怖いみたいだし」
「そうそう」
「それよく聞くわね」
「特に心臓だけれど」
「肝臓もね」
「だからお酒は美味しいけれど」
このことは事実だがというのだ。
「けれどね」
「飲み過ぎたらね」
「暫く控えないとね」
「そうしないと駄目よね」
「酒池肉林の後は」
それからはというのだ。
「暫く休んで」
「それからまた飲む」
「そうしないとね」
「身体本当に壊すからね」
「ええ、今は飲んでも」
一華はコップを手放さないまま話した。
「それでもね」
「合宿が終わったら」
「それからは」
「私達も控えて」
「かな恵もね、いや毎日大酒とか」
一華はそれはと述べた。
「上杉謙信さんコースだから」
「あの人有名よね」
「毎晩飲んでたのよね」
「それも大量に」
「無類のお酒好きで」
「戦いに出ても飲んでたのよね」
陣中でも酒を欠かさなかった、馬に乗りながらでも飲める様に馬上杯を造りそれを持ちいて飲んでいた程だ。
「縁側に座って夜空を眺めつつ」
「風流にね」
「それでおつまみはお味噌とかね」
「梅干しとかお塩とか干し魚」
「塩分も多いわね」
「それでおトイレで倒れて」
「お亡くなりになったのよね」
「新潟の人皆言うのよね」
一華は学園にいる彼等のことを思い出した、世界中から人が集まる学園なので日本中からでもあるのだ。
「謙信さんが長生きしていたらって」
「地元の英雄だからね」
「謙信公って言う人もいるしね」
「尊敬されてるわね」
「山梨の武田信玄さんと一緒で」
「大阪は秀吉さんだけれどね」
一華は自分達が住んでいるところの英雄の話をした。
「まあ生まれは愛知だけれど」
「信長さんと一緒で」
「秀吉さん生まれはそっちだし」
「実際あっちの言葉喋ってたそうだし」
「奥さんと喧嘩したら」
「それでも戦国時代のご当地英雄となったら」
大阪ではというのだ。
「秀吉さんなのよね」
「それで新潟だと謙信さん」
「何と言っても」
「そうよね」
「あの人よね」
「それで謙信さんはお酒を毎晩沢山飲んで」
それでとだ、一華はまた彼のそのことを話した。
「お身体壊して」
「一回脳梗塞か何かで倒れて」
「それでおトイレでね」
当時は雪隠と言った。
「脳卒中か脳出血で倒れて」
「お亡くなりになったし」
「飲み過ぎには注意」
「何と言ってもね」
「かな恵も謙信さん好きで」
彼女はというのだ。
「惚れるとか言ってるわ」
「確かに謙信さん恰好いいしね」
「戦は強くて卑怯なことはしない」
「毘沙門天を信仰していてね」
「ストイックで」
「けれど謙信さんって女の人とは無縁なのよね」
一華は彼の酒以上に有名なことを話した。
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