第七十四話 自衛隊の後はその八
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「サラリーマンの人ならね」
「まあ相当お金に困ってないとね」
「何かの事情で慢性的な金欠じゃないと」
「最悪月一で楽しめるわよね」
「普通週一位で」
「大体高くて五千円でしょ」
食べ放題飲み放題はというのだ。
「焼肉屋さんって」
「三千五百円位よ」
同級生の一人が言ってきた。
「私焼肉屋でアルバイトしてるから知ってるわ」
「それ位?」
「大体ね。食べ放題と飲み放題で」
そのセットでというのだ。
「それ位よ」
「そうなの」
「まあ串カツ屋さんでもね」
こちらの店でもというのだ。
「それ位で居酒屋さんで高いと」
「私が今言った?」
「五千円位よ」
「それ位なの」
「まあちょっとした贅沢でね」
その感覚でというのだ。
「楽しめるわね」
「焼肉屋さん食べ放題飲み放題は」
「ええ、今の酒池肉林はね」
「そうなのね」
「ただ焼肉屋さんで売れるお酒は」
同級生の娘は一華にさらに話した。
「やっぱりビールよ」
「日本酒でなくて」
「もうダントツでよ」
そう言っていいまでにというのだ。
「ビールがね」
「焼肉屋さんでは人気ね」
「それでどうも居酒屋でもね」
こちらでもというのだ。
「一番人気はね」
「ビールね」
「みたいね、けれど確かに日本酒も」
この同級生もこの酒を飲みながら話した。
「美味しいわね」
「そうよね、もう合宿の間毎晩飲んで」
真っ赤になっている顔で話した。
「体重も肝臓も心配ね」
「帰ったら暫くお酒控えないとね」
「体重はお昼部活の練習でいいとして」
「肝臓の方はね」
「危ないかもね」
同級生達も言ってきた。
「これだけ飲んでると」
「流石にね」
「肝臓に負担かかってるし」
「合宿が終わったら」
「暫くはね」
「飲まない様にしないとね、かな恵なんか」
一華は自然に彼女の名前を出した。
「危ないかも」
「ああ、かな恵ちゃんお酒大好きだしね」
「何かあるとすぐにぐびりだから」
「それでかなり飲むから」
「だからよね」
「あの娘しっかりしてるけれど」
このことについては一華も安心していた、五人の中で彼女をお母さん的存在と思っているのはかな恵以外の四人の共通事項である。
「お酒好きなのがね」
「ちょっと困りもの?」
「どうしても」
「そうなの」
「そうかもね、それがね」
かな恵のことを思いつつ言うのだった。
「心配だし合宿から帰ったら」
「かな恵ちゃんも禁酒ね」
「暫くの間は」
「お酒は控えて」
「肝臓休ませるのね」
「そうしないとね、内臓おかしくなったら」
そうなると、というのだ。
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