第六章
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「やはりノーザンベースの守りも必要か」
「あちらのことも気になるけれどな」
緋道蓮もどうかという顔になって言う。
「本当に全員は無理だよな」
「それなら俺が残るか」
富加宮賢人は自分から申し出た。
「そうしようか」
「いや、俺が一人残って皆出てくれないか?」
ここでこう言ったのは神山飛羽真だった。
「こうした時敵が出て来たら物凄い数だったりするだろ」
「それがお約束よね」
この中でソフィアと共にライダーではない須藤芽依は神山の言葉に頷いた。
「それじゃあここはね」
「うん、出来るだけ大勢あちらに行ってもらって」
「こちらの守りは最低限ね」
「それでいいんじゃないか?」
神山は自分の意見に頷いた芽依に顔を向けてさらに話した。
「もう。だから」
「ううん、それがいいかもね」
「ああ、それじゃあな」
「いえ、私も出ますので」
ソフィアは静かに述べた。
「私も変身出来ることをお忘れですか」
「あっ、そうでしたね」
芽依はソフィアの言葉にはっとなって応えた。
「ソフィアさんも」
「ですからその覚悟で、です」
「いざとなればソフィアさんも変身されて」
「戦いますので」
「じゃあもう皆で」
「芽依さんも来てくれれば」
そうすればというのだ。
「このノーザンベースは誰もいません、しかも今こちらにはデッドマンズやギフテリアンと呼ばれる悪魔達に有用なものはありません」
「じゃあ私達がいないなら」
「はい、彼等が襲うことはありません」
「完全な空城ですね」
「空城を拠点にしないなら誰も襲わないですね」
「そうですね、じゃあここは」
「この場にいる全員で、です」
ソフィアはライダーである剣士達に確かな声で告げた。
「さいたまアリーナに向かいましょう」
「わかりました」
神山が応えた、こうしてノーザンベースのライダー達は必要とあらば変身出来るソフィアそれに芽依も共にだった。
さいたまアリーナに向かって行こうとした、だが。
突如剣士達がいた赤い階段のある部屋の扉が開いてだった。
黒と水色の人型で尻尾のある異形の者が慌ただしく入って来てだ、彼等に言ってきた。
「ここだここ、やっぱりいたな」
「あれっ、あんた確か」
芽依はその者を見て言った。
「五十嵐さんと一緒にいた」
「あの時の嬢ちゃんか、久し振りだな」
「ええ、確か悪魔でバイスだったわね」
「そうだよ、実はとんでもないことになってんだよ」
バイスは芽衣に慌てた様子のまま話した。
「それでまずはここに来たんだよ」
「そうなのね、ただ私達あんたにノーザンベースの場所教えてたかしら」
芽依はふとこのことが気になった。
「どうだったかしら」
「言ってただろ、そのこと俺っちも覚えててだよ」
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