第二章
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「ルービックキューブだったわよね」
「ああ、あれを六面全部揃えるな」
「それだったしその前はドミノで」
「あれは再チャレンジだぞ」
「ラブちゃんに壊されたからよね」
「それでだよ」
「ラブーーー」
娘の傍にいるラブコフを見つつ話した、見ればラブコフは今のさくらの傍にいて声もあげている。
そのラブコフの声も聞いてだ、元太はさらに言った。
「お父さんもな」
「再チャレンジでやったのね」
「あの時は成功してよかったよ」
「まあここでやるのも問題だけれどね」
幸実は夫がしたことについて少し苦笑いになって述べた。
「それでも出来たことはね」
「よかったか」
「ええ、その前の逆上がりも出来たし」
「俺もまだまだ体力あるな」
「その歳で逆上がりは凄いけれどね」
さくらもそれはいいとした。
「私達でも逆上がり出来ない人はいるわよ」
「あれは多分にコツがあってな」
「それがわかってるとなのね」
「結構何歳でも出来るんだよ」
「そうなのね」
「いや、それでな」
父はあらためて言った。
「動画を撮ってることがか」
「収益は全部うちに入れてくれてるけれどね」
「好き勝手か」
「そうよ」
「お父さんだって考えてるだけれどな」
「けれどやってることがよ」
それがというのだ。
「一輝兄と違ってね」
「自分勝手か」
「どうもね」
「けれどちゃんとここぞって時には家族の為にやってくれるからな」
大二がさくらに笑って話した。
「そうだろ」
「それはね、正直言っていいお父さんだよ」
「お前の医大の学費も出してくれてるしな」
「合格してね」
さくらは今度は大二に笑って応えた。
「それでね」
「だからそんなに言うこともないな」
「そうなのね」
「ああ、それで俺はお店開く準備が出来たらな」
大二はそれからのことも話した。
「もうな」
「うん、ブルーバードの方によね」
「行くからな」
「ヒロミさんにも宜しくね」
「最近狐みたいなライダーも動いていてな」
大二はどうにもという顔で話した。
「俺達も気をつけてるしな」
「あの人達ね」
「悪い人達じゃないが関わってる連中がな」
「どうにもよね」
「ああ、怪しいからな」
それでというのだ。
「ブルーバードも警戒しているんだ」
「そうよね」
「また何かあったらな」
「大二兄だけじゃなくてね」
「博士達もいてくれているしな」
それでというのだ。
「お前にも声をかける」
「そうしてくれるのね」
「だから気構えはしておいてくれ」
「わかったわ」
「俺はもう関係なしか?」
五十嵐は少し残念そうに言ってきた。
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