276 解き放たれた効力
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君・・・)
[そうっ、杉山君よっ、さっきまで藤木君のお嫁さんごっこに付き合わされてたのっ!]
(はっ・・・!!)
そして周りが真っ黒になった。
その一方、三河口のいる所への合流を急いでいるかよ子達は間もなく夕食どきという事も忘れていた。その時、かよ子達の所に緑色の光が見えた。
「こ、これは・・・?」
かよ子はその時、その光が自分達のいる所とまた別の場所を結んでいる線のように見えた。
「こ、これは何だ?」
石松はその光が気になった。
「また敵の攻撃か?」
「いや、敵の気配はしねえ。別の何かだ」
大野は見聞の能力を通して察した。
「山田かよ子、本部に連絡するのだ!」
「う、うん!!」
かよ子は通信機を出した。慌てて落とすというおっちょこちょいをやってしまうも、本部に連絡を繋げた。
本部では間もなく夕食時の為フローレンスとイマヌエルは管制室より離れていた。その時、通信機が鳴る。
「こちらフローレンス。どうしました?」
『こちら山田かよ子!フ、フローレンスさん!?今、私達の所に緑色の光が出てるんだけど、一体何が起きてるのか気になって!!』
「ああ、それはですね、その場所に藤木茂君がいます事を伝えます印なのです。その光が示します方角に藤木茂君がいますといいます事なのです」
『そ、そうなんですか。でも、私は、三河口のお兄ちゃん達が気になって・・・』
「そうでしたわね。しかし、どちらを優先しますかは貴女方次第ですよ。皆さんとよく話し合いまして決めてくださいね」
『は、はい・・・』
「後は大丈夫ですか?」
『はい、ありがとうございました!』
通信が終了した。
「フローレンス」
「はい?」
「その緑色の光が山田かよ子君達に藤木茂君の居場所を教える事になるって事は、もしかして君が派遣させた女の子によるものじゃないのかい?それもその藤木茂君に会えたって事だろうな」
「そうですわね・・・」
フローレンスは気になった。
(笹山かず子ちゃん、無事でいてください・・・)
フローレンスは気になった。笹山が藤木との遭遇に成功したならば彼女も抹殺対象になる可能性は十分にあるという事を。
紂王の屋敷に戻って来た。
「茂様、到着しました」
遊女が馬車の屋形の扉を開けた。
「あ、うん・・・」
藤木も気付いたらいつの間にか自分も眠ってしまっていたことに気付いた。
「坊や、無事かね?」
「あ、はい」
妲己と紂王が既に出迎えていた。
「りえちゃん、着いたよ」
「・・・」
りえは無言で起きた。
(私は今までっ・・・)
そして隣に藤木がいた。
(藤木君っ・・・。そうだったっ、私、藤木君のお嫁さんにさせられてたんだったわっ・・・!!)
りえはそしてその場にいた紂王と
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