第九十五話 恋人のカードその九
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「失格ですね」
「普通はそうですよね」
「真っ当な企業なら」
「やっぱりそうなりますね」
「それを平気にするのですから」
だからだというのだ。
「もうです」
「その時点でおかしいですね」
「そうです、刺青はです」
これを行うことはというのだ。
「まさに自分が真っ当な人間ではない」
「それを自己主張してますよね」
「そうした行為に他なりません」
まさにというのだ。
「しかもそれをです」
「手首なんてしたら」
「その時点で、です」
最早というのだ。
「自分はまともな人間ではないとです」
「まともな正業に就いていない」
「そう言っているのと同じですね」
「学生時代にそうした行いを積んできて」
そしてというのだ。
「成長してもです」
「そうした人になったんですね」
「私は偶然擦れ違って」
そうしてというのだ。
「そのことを知りました」
「そうだったんですね」
「やはりまともな人間になっていなかったと」
「占いで見て」
「はい、その時にその人を知って」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「それで、ですか」
「はい」
まさにというのだ。
「知りました」
「そうでしたか」
「私も人生の経験を積み」
そうしてというのだ。
「知りました」
「そうでしたか」
「人生はです」
まさにというのだ。
「人の道を若くしてです」
「踏み外すとですね」
「その時点で、です」
最早というのだ。
「そこからです」
「決定的にですね」
「おかしくなってです」
「そうなるんですね」
「刺青を入れること自体が間違いですが」
「それを誰でもいつも見える場所にすると」
「もう終わりです」
人間としてというのだ。
「最早です」
「醜い人はそうなるんですね」
「そうです」
速水は冷静に述べた、そしてだった。
ここで大好物の紅茶それもミルクティーを飲んでだった。そしてクッキーも食べてそのうえで咲に話すのだった。
「醜い心を持つと」
「醜い人生を歩んで」
「そうしたこともして」
「まともなお仕事もですね」
「就けなくなります」
そうだというのだ。
「人間とそしてそうなると」
「終わりですね」
「確かにお仕事は大事ですが」
「働いてお金を儲けることは」
「ですが」
それでもというのだ。
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