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新オズのカボチャ頭のジャック
第七幕その七

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「そのお言葉の意味がよくわかるわ」
「こうして経験するとね」
「この風情がいいわね」
「そうだね、蛙も沢山鳴いてね」
「そして晴れているとね」
 その時はといいますと。
「お月様を観たりね」
「それに照らされる夜のお庭を観て」
「星空もでね」
「天の川もあるよ」
「そして」 
 オズマは一呼吸置いてから言いました。
「やっぱりね」
「蛍だね」
 ガンプが言ってきました。
「それがあるね」
「ええ、オズの国に四季はないけれど」 
 いつも凄しやすい気候です、それこそ夜お外で寝ても風邪をひかず何もしない状態で汗をかいたりもしません。
「けれどね」
「それでもね」
「夜はね」
「素敵だね」
「そのことがわかるわ」
「全くだよ、あとね」
 かかしはにこにことして雨音と蛙の合唱を聴きつつ言いました。
「花火もいいね」
「そうね、夜はね」
 オズマも応えました。
「最高にね」
「こうしたお家にいて」
 そしてというのです。
「この縁側からね」
「西瓜を食べて麦茶も飲んで」
 そのうえでとです、オズマも言います。
「そしてよね」
「花火を観ることもね」
「いいものね」
「あとあれだね」
 樵も言ってきました。
「虫の声もいいね」
「そうね、こちらは主に秋だけれど」
「その季節とされるね」
「外の世界ではね」
「けれどオズの国ではね」
「季節はなくて」
「いつも快適で」
「こうした場所でもね」 
 実際にというのです。
「虫の声が聴こえるわね」
「それでそれもいいね」
「コオロギやキリギリスが鳴いてね」
「あの声もいいよね」
「夜に聴いてね」
「素敵な音楽だよ」
「本当にそうね」 
 オズマはにこりと笑って答えました。
「私もそう思うわ」
「そうだね」
「ここにいる間も夜も楽しめるわ」 
 オズマはにこりとしたままこうも言いました。
「だからね」
「それでだね」
「いつも楽しんでいきましょう、お布団で寝ることもね」
「オズマ達は楽しむね」
「そうするわ。これもいいのよ」 
 お布団で寝ることもというのです。
「ベッドの上で寝ることもいいけれど」
「畳の上に敷きまして」
 恵梨香が応えてきました。
「いいですよね」
「本当にそう思うわ」
「それではですね」
「ええ、今夜もね」
「浴衣に着替えて」
「お布団で寝ましょう」
 恵梨香に笑顔で応えてでした。
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