読心
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ってるかわからない」
「ナツさん、慌てすぎて間違えてますよ」
「色々混ざりすぎです」
間違っているのか本気で言っているのかわからないナツさんに呆れるしかない。どうやら白魔導士はトウカというエクシードに入っている別の人格らしいが、シャルルはそれに何やら違和感を覚えていた。そしてそれと時を同じくして再び震動が俺たちを襲う。
「うわぁ!!」
「地震だ〜!!」
「でけぇぞ!!」
「これって・・・」
「オーブが壊されたんだよ」
残りのオーブの数が少ないからか先ほどまでよりも地震の規模が大きい。残された時間が少ないと判断した俺たちはすぐに白魔導士の元へと向かおうと急ぐのだった。
セシリーたちの翼の力を借りて背中の街へと向かう俺たち。その道中、空を飛んでいるはずの俺たちにすらわかるほどの巨大な震動が襲ってくる。
「何の音だ!?」
「今までで一番大きい!!」
「大地の鼓動が空にまで・・・」
眼下に広がるドラシールの街が崩れているのがわかる。そしてそれを皮切りに眠っていたはずのアルドロンが動き出したのだ。
「え!?なんで!?」
「あいつ起きてるじゃねぇか!!」
「どういうこと!?」
オーブが壊されるとアルドロンは力を失うという話だった。それなのに逆にアルドロンは目覚めて動き出しており、鼓膜を破るのではないかというほど巨大な咆哮をあげる。
「考えるのは後だ!!」
「そうですね」
「今は白魔導士のところに・・・」
ただでさえも大変な状況なのに皆さんが操られたままではより状況が悪くなる。そう考えた俺たちは背中の教会へと急ぐ。
「見えたよ!!」
「あれね!!」
「急げ〜!!」
ハッピーたちが魔力をかなり使ってスピードを上げてくれたこともありすぐにそこへとたどり着くことができた。その中に入ると何やら怒声を上げているメストさんと膝をついている白魔導士の姿が目に入る。
「なぜ!?どういうことなの!?」
「そりゃこっちのセリフだぁ!!」
何かに困惑している白魔導士にナツさんが声を荒げる。そんな俺たちの姿に気が付いたメストさんは驚いた顔をしている。
「ナツ!!シリル!!ウェンディ!!」
「メストさん!!」
「お前も操られてんのか!?メスト」
「壊れたオーブがありますよ」
彼も妖精の尻尾の一員であるため白滅がかかっているはず。しかし彼は俺らに敵意を見せないどころか冷静に自身の記憶を確認すると、顔色を青くしている。
「なんてことだ・・・」
「もしかして操られてないの?」
「いや、正確には操られていたが術が解けた・・・らしい」
どうやら何かの
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