読心
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シリルside
「なんかすごい爆発があったけど〜」
「確かこの辺だよね?」
右肩の街へとついた俺とセシリー。こちらに向かってる最中に何やら巨大な爆発がしたためそちらへと急遽舵を取り直したのだが、街の一部だけ建物が瓦礫の山になっているところがあるのが目に入る。
「この辺かな?」
「あ〜!!あそこ〜!!」
そこに向かって降りていくと見知った少女の姿。そしてその隣にはエルザさん・・・じゃない!?
「ウェンディ!!」
「あ、シリル!!」
地上に降りると彼女もそれに気が付いたようで手を振ってくれる。そんな彼女のすぐ横にいる女性も俺に気が付いており、笑顔で迎えてくれる。
「アイリーンさん!!どうしてここに!?」
アルバレス帝国のアイリーンさんがなぜこんなところにいるのかわからず問いかけていた。
「ゴッドセレナから声をかけられてね。ここに来たらあなたたちがいたから遊びたくなってね」
楽しげな表情を見せている彼女。どうやらウソは言っていないみたいだし、これ以上の詮索は無用かな?
「ウェンディ!!シリル!!」
二人が何を話していたのかを聞こうとしたところ、上空からもう一人こちらへと降りてくる人が現れます。
「無事か!?」
「あれ?セシリー、シャルルは?」
「僕も知らないよ〜」
こちらへと来たのはナツさんとハッピー。二人はこちらへとやってくると、俺たちの後ろにいたアイリーンさんに気が付き仰天していました。
「お前!!アルバレスの!?」
「なんでここに!?」
「めんどくさいわね」
「無視していいですよ」
先ほどの俺と同じようなリアクションをしていたためここはあえてスルーする。それよりも重要なことがあるからだ。
「ウェンディ、オーブは?」
「ごめん・・・壊されちゃって・・・」
そう言って彼女が視線を送った先には瓦礫に埋もれている男の人がいる。あれはディアボロスの魔導士なのかな?彼に壊されてしまったということなのだろう。
「でも、もしかしたら皆さんを元に戻せるかもしれません」
「「「「え?」」」」
彼女のそんな言葉に俺とナツさんは顔を見合わせる。なぜそんなことになっているのかわからない俺たちを見て、アイリーンさんとウェンディが説明してくれた。
「分離付加術よ」
「なんですか?それ」
「本来は"人"と"魔法"を分離させる魔法なんですが、この魔法を使えば二重人格の白魔導士を別々の二人に戻せるかもしれません」
ジュビアさんを彼女の支配下から抜け出させてくれたトウカさんの人格と白魔導士の人格。それを二つに分けることができれば確かにこの状況を打破できるのかもしれない。
「オイラたちさっきまで白魔導士といて・・・なんと
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