第79話 痩せ狼
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の攻撃が届かない空から引きずり降ろさないといけません」
「先ほどは私達を追い詰めたがゆえに突っ込んできたのだろうが次は警戒するだろうな」
エステルは握り拳を作ってやる気を出すがクローゼはあの魔獣は賢いから降りてこないと戦えないと言う。
ラウラの言う通りさっきみたいに誘い込むのも難しそうだ、最悪炎を流し込まれて蒸し焼きにされてしまうかもしれない。
「とにかく今は残りのメンバーと合流しない?出られる方法が分かっても危険なのは変わりないし……」
「そうだな、まずは全員の安全を確保するか」
エステルの提案にアガットも賛成した。出られる方法が分かったのならまずは全員の安全を確かめた方が良いからね。
「エステルお姉ちゃん、こっち通れそうだよ」
「ナイスよ、ティータ!」
ティータは崖の上に道があるのを発見した。わたしが先行して上にのぼり縄梯子を下ろす。
「いいよ、登って」
さっきの鳥みたいな魔獣が襲ってこないか確認しながら全員上に登った。すると何か地響きがして強い振動がわたし達を襲った。
「な、何が起きたの!?」
「見てください、私達のいるこの岩山が沈んでいます!」
エステルは振動に驚きクローゼはわたし達がいる岩山が沈みだしたと叫んだ。
「上に行くぞ!このままじゃマグマの中に落ちちまうぞ!」
アガットの言う通りこのままでは死んでしまう、わたし達は急いで岩山を登り始めた。
「くそっ、足場渡りの後は山登りかよ!こりゃ相当鍛えられるなぁ!」
「こんな命がけの訓練はごめんよ!」
アガットとエステルはそんなやり取りをしながらティータとクローゼを抱っこしながら必死で走っていた。
「ちょっと!嘘でしょう!?」
すると頭上から大きな岩が落ちてきた。このままじゃ……!
「ゴールドハイロウ!!」
「光破斬!」
すると沢山の光の玉が岩に当たり大きなヒビを入れる。そこに飛ぶ斬撃が当たって岩を粉々にした。
「今のって……」
「皆、こっちだ!」
「急いで!」
横から声が聞こえたので見て見ると浮島にオリビエとアネラスがいた。普通に浮島って言っちゃったけどなんで島が宙に浮いてるの?
「とにかく急げ!」
あっ、そうだった。摩訶不思議な光景を見て固まっていたけど今いる場所沈んでいるんだった。わたし達は急いで浮島に飛び移った。
一番後ろにいたわたしが浮島に飛び移るとさっきまでいた岩山は完全にマグマに飲まれてしまった、間一髪だったね。
「皆、無事で良かったよー!」
「わわっ!」
再会を喜ぶアネラスがティータに抱き着いた。
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