第78話 灼熱の洞窟
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ん、ご無事で何よりです……!」
「ん、クローゼも無事で良かった。ここにいるのは三人だけ?」
「うん、そうだよ。私はエステルお姉ちゃんとクローゼさんと一緒に目を覚ましたの。アガットさん達は一緒じゃないの?」
「わたしは一人だった。皆分断されてるみたいだね」
クローゼと再会できたことを喜び合い情報を交換した。ティータの話ではこの三人は最初から一緒にいたみたいだね。
「あたし達を眠らせたのって結社の奴よね?なんで武器を奪ったりしなかったんだろう?」
「それは分からない、何か目的があるのかもしれない」
「とにかくまずは皆と合流しないとね。先を進みましょう」
三人と合流で来たわたしは一緒に他のメンバーを探すことにした。みんな無事だと良いんだけど……
そこからまた先を進んでいくとマグマが煮えたぎる広い場所に出た。
「ええっ!?なによこれ!」
「マグマ?どうしてこんなものが……」
エステルとティータは凄く驚いていた。わたしもマグマを実際に見たのは初めてだ。
「ここは本当にリベール王国なのでしょうか?マグマが湧きだす場所なんて聞いたことがありません」
「とにかく進まないことには始まらない、危険だけど行くしかないよ」
「そうね、ここにいたって仕方ないし先を進みましょう」
クローゼはここがリベール王国なのかと疑問に思っているみたいだ。確かにいきなりこんな危険地帯に連れてこられたら場所がどこなのか気になるよね。
でも先を進まないことには事態は進展しない、わたしがそう言うとエステルも同意した。注意して先を進もう。
「あうう……落ちたらひとたまりもないよ」
「足を踏み外さないように気を付けて行きましょう」
洞窟の下には真っ赤な溶岩が広がっていて堕ちたら骨も残らないね、ティータやクローゼが落ちないように気を付けておかないと。
不安定な道を進んでいくとまた魔獣が出てきた。タコみたいな見た目をした溶岩を吐き出す魔獣だ。
「フィー、片づけるわよ!」
「ヤー!」
クローゼ達を後ろに下げて魔獣と戦闘を開始した。タコの魔獣は『オクタコン』といって宙を高速で動きながら炎を吐いてきた。
わたしはシルフィードダンスで範囲攻撃をするが直ぐに別の奴が湧いて出てくる。
「こいつら、数が多い!」
「やっかいね!」
こうも数が多いと二人を守りながらだとジリ貧になっちゃうね。魔獣たちは一斉にわたし達に炎を吐きかけてきた。
「ファイナルブレイク!」
するとそこに巨大な衝撃波が飛んできて魔獣達を吹っ飛ばした。このクラフトは……
「アガットさん!」
「待たせたな、暴れるぜ!」
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