第78話 灼熱の洞窟
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目を覚ましたわたしはゆっくりを身を起こした。
さっきまで外にいたはずなのに辺りは暗い、わたしは瞳孔を自分の意志で大きくして夜目を人為的に作った。
これは西風の旅団で行う特訓でいつでも夜目に切り替えれるように訓練してるんだ。
「……武器はあるね」
双剣銃も導力器も無事だった。敵の狙いが分からない。
「とにかく誰かと合流しないと……」
辺りにはわたししか気配を感じない、誰かいないか探す為に先を進むことにした。
とりあえず行けそうな場所を進んでいると地中から爬虫類の子供みたいな魔獣が出てきた。バトルスコープで確認するとベビードドンゴと出てきた。
「あんまり強くなさそう……無視しちゃお」
相手にするのが面倒だったのでジャンプで回避した。すると必死によちよちと追いかけてきた。
「……」
見た目は可愛いけど相手は魔獣、相手をしないでさっさと先を進むと行き止まりだった。
「あれ、ここ以外に行ける場所ないよね?」
ここまでは一本道だったから見逃したはずはない、よく見ると壁にはヒビが入っていて壊せそうだ。
「壊せそうだし手榴弾の出番だね」
わたしは手榴弾を取り出して安全ピンを抜いて壁に投げつけた。そして大きな爆発音と共に壁が壊れた。
「ん、オッケーだね」
そのまま先に進もうとすると後ろから何かが襲い掛かってきたので回避する。それはさっきの魔獣だった。
「数増えてる……」
さっきよりも数体数が増えていた。仲間を集めたのかな?
「ん、邪魔だしやっつけちゃうか」
さっきは無視したけどまた襲われても厄介だしわたしは双剣銃を抜いて構えた。するとベビードドンゴは一斉に泣き出した。
「うるさ……」
威嚇してるのかな?見た目は可愛くても声は可愛くなかった。さっさとやっつけてやろうと思ったその時だった。地面が割れてそこから何かが噛みついてきた。
わたしは咄嗟にジャンプしてそれを回避する。現れたのはベビードドンゴが大きくなったような魔獣だった。
「ドドンゴ……そのまんまだね」
バトルスコープで魔獣の情報を解析する。どうやら水属性のアーツに弱いみたいだね、後口の中や尻尾は柔らかくて狙うならそこが良いみたい。
わたしは火球を吐いてきたドドンゴの口に目掛けて銃弾をお見舞いした。情報通りそこが弱かったドドンゴは痛みで悲鳴を上げた。
「これでも食べてて」
わたしは襲い掛かってきたベビードドンゴを双剣銃で切り裂いてドドンゴの口に目掛けて蹴り飛ばした。口をふさがれたドドンゴは炎を吐け
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