第78話 灼熱の洞窟
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アガットは地震が起こるたびにこうなったのかと聞くがマオは首を横に振った。ティータの言う通りなんでいきなりこうなったんだろう?
「……なるほど」
「エマ、何か分かったのか?」
「はい、私はある程度七耀脈の強さが分かるのですが今までにないくらい活性化しています。多分皆さんが話していた局地的な地震を起こすための力が集まっているんだと思います」
エマは七耀脈の力が活性化していると話した。
「あくまで憶測ですけどもしこれ程高まった力が地震を起こしたら大災害になる可能性があります」
「そんな……じゃあ早く止めないと!」
エマの言葉にエステルだけでなく全員が顔を青くしてしまった。そんな災害は起こさせちゃ駄目だ、絶対に阻止しないと。
「源泉の温度が上がったって事は地震を起こしている奴はそこにいるんじゃないの?」
「あり得ると思います。ねえおばあちゃん、源泉ってどこにあるの?」
アネラスの言葉にティータも同意してマオに源泉の場所を訪ねた。
「源泉は村の側にある洞窟の奥だよ、危険な場所だから普段は入り口を閉めているんだけど……」
「とにかく行ってみましょう!」
わたし達はエルモ温泉の源泉が湧く洞窟に向かった。
―――――――――
――――――
―――
「な、なによこれ!?」
洞窟に着いたわたし達が見たのはまるで火事のように湯気を入り口から出している異常な光景だった。
「入り口でこんなにも湯気が発生してるなんて……中は一体どんな温度になってるんだ?」
「少なくともこのまま入るのは危険ですね……」
リィンの言う通り入り口でこんなに湯気が出てるって事は中は熱湯と高温で埋め尽くされている可能性がある。
クローゼの言う通りこのまま入ったら大火傷をしてしまうかもしれない。
「ちっ、思ってた以上に危険かもしれねえな。一度村に戻ってギルドに連絡を……」
その時だった、なにか鈴のようなものが鳴る音がしてそれを聞いたティータとクローゼが倒れそうになった。
「クローゼさん!?」
「ティータ!どうした!?」
二人の近くにいたリィンとアガットが二人を支える。でもその二人も膝をついてしまった。
「まずい、これは……」
「罠……」
ラウラやオリビエも膝をついてしまう。わたしは急いで状態異常を回復するアイテムを出そうとしたが急に強烈な睡魔に襲われて同じように膝をついた。
(だ、駄目だ……)
そしてわたしの意識は暗い闇の中へと消えていった……
―――――――――
――――――
―――
「……ん、ここは?」
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