第百三十八話 草薙、オロチを封じるのことその三
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「ならばだ。世界を守らないとならないからな」
「幕府をではなく」
「幕府を守る。即ちそれがだ」
「世界を守るということですか」
「今はそうなるな。だからな」
「私と戦いますか」
「じゃあ覚悟はいいな」
あらためてだ。朧に問う蒼志狼だった。
「今から倒させてもらうな」
「行くぞ」
蒼志狼が蒼い刃を抜きだ。刀馬もだ。
その紅の刃を朧に指し示したままだ。そのうえで言うのだった。
「貴様を倒す」
「そうさせてもらう」
こう朧に告げてだ。二人同時にだった。
朧に対して向かった。彼等の戦いも今はじまった。
草薙は二階堂、大門と共にだ。オロチの面々と対峙していた。そしてそれはだ。
神楽と八神もだ。それは同じだった。
草薙達は社、シェルミー、クリスと。神楽と八神はバイス、マチュアとだ。それぞれ対峙していた。その中でだ。
八神はだ。その鋭く冷たい目でオロチ達に告げたのだった。
「ではだ。すぐ楽にしてやる」
右手を肩の高さに挙げてだ。指に青い炎をたゆらせて言うのだった。
「貴様等を全てな」
「言うものね。オロチの血を持っているというのに」
マチュアがだ。その八神に言葉を返す。
「その私達を倒すなんて」
「オロチか」
「そう。貴方はオロチの血を引いているのよ」
「それは知っている。しかしだ」
「それでもだというのね」
「見ろ。足下を」
見れば八神と草薙の足下にだ。アッシュの面々が転がっていた。死んではいないが倒れている。八神はその彼等をマチュアに見せつつ言うのだった。
「この連中はかつて俺に仕掛けてくれた」
「そして今はだというのね」
「殺すつもりだったがそこまではいかなかった」
「ただ倒すだけで済ませたのかしら」
「俺に仕掛けた分の報復はさせてもらった」
だからだというのだ。
「この連中はこうして転がってもらっている」
「そしてなのね」
「次は貴様等だ。そしてだ」
「オロチの血の契約を」
「言った筈だ。何度もな」
八神はその鋭い目で話していく。
「俺は誰にも従わん。血の契約も知らん」
「だから私達とも戦うのね」
「そして俺を利用しようとしたり仕掛けて来た奴には礼をする」
「成程ね。話はわかったわ」
「ではいいな。死ね」
今度は一言だった。
「苦しませる趣味はない。すぐ地獄に送ってやる」
「何としても従わせてあげるわ」
八神はマチュアとの戦いに入った。そしてだ。
神楽とバイスも戦いに入る。無論草薙達もだ。
草薙はクリスと向かい合っていた。そうしながらだ。彼はクリスに問うた。
「ここでも手前がオロチになるのか?」
「さて、それはどうかな」
「だったらまた封じさせてもらうぜ」
クリスを見据えてだ。そのうえでの言葉だった。
「も
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